阪急文化財団ブログ

NHKドラマ「経世済民の男 -小林一三-」関連記事

時間が経つのは恐ろしく早いですね。

たまたま手帳を見ていて気付いたのですが、昨年NHKさんで放送されたドラマ「経世済民の男 -小林一三-」の撮影から1年が経ちました。

小林一三を演じて頂いた阿部サダヲさんや、岩下清周役を演じられた奥田瑛二さん、冨佐雄役の井上芳雄さんなどにお会い出来たのはとても嬉しく、そして役得でした(笑)

放送前から放送後にかけて様々なリリースを出しましたので、そちらを一つにまとめておきたいと思います!

 

まずはドラマ情報公開から撮影まで

1)小林一三の生涯がNHKでドラマ化されます!

2)♪小林一三の生涯ドラマ化情報第二弾

3)NHKドラマ「小林一三 〜夢とそろばん〜」情報第3弾

4)NHKドラマ、 「放送90年ドラマ 『経世済民の男』 小林一三」情報第4段

いきなりドラマタイトルが変っていることがわかりますね(笑)

そしていよいよプレマップ動画が公開されて、私たちも映像で見て期待が高まってきていることがわかります。

※ちなみに今でもプレマップ動画は見ることができました(2016.6.17現在)

5)NHKドラマのプレマップ動画が公開されています!

6)いよいよ小林一三のドラマ「経世済民の男」が放送です!

そしていよいよ放送されて、ドラマにまつわるトリビアシリーズです。

7)NHKドラマ「経世済民の男 小林一三」のトリビア♪

8)NHKドラマ「経世済民の男 小林一三」のトリビア 第2弾

9)NHKドラマ「経世済民の男 小林一三」のトリビア 第3弾

10)NHKドラマ「経世済民の男 小林一三」のトリビア 第4弾

11)NHKドラマ「経世済民の男 小林一三」のトリビア 第5弾

12)NHKドラマ「経世済民の男 小林一三」のトリビア 第6弾

13)NHKドラマ「経世済民の男 小林一三」のトリビア 第7弾

14)ドラマを見終えて・・

なんと、トリビア第7弾まで行っていたんですね。

引っ張りますね~(笑)

撮影での思い出や、ちょっとしたトリビアなど今読んでみても楽しんでいただけるんじゃないかな?と勝手に考えています。

どうしてもお暇な時の無聊慰めとしてでもお読みいただければ嬉しいです♪

 

(学芸員A)

「茶碗抄 -茶碗を楽しむ10の法則-」後編スタート♪

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【後編】祥瑞白花青磁釉沓茶碗
長次郎作 赤樂茶碗銘「常盤」

茶碗抄後編が11日(土)より始まりました!

前編と後編ではがらっと展示作品が変っています。

前編では、

・唐物茶碗(赤絵・染付以外)
・高麗茶碗
・志野・黄瀬戸・瀬戸黒・織部の美濃焼
・黒樂
・京焼
・茶人の手造茶碗

をご覧頂きました。後編では、

・唐物茶碗(赤絵・染付)
・六古窯と遠州七窯
・唐津焼と薩摩焼
・萩焼と出雲焼
・作家の茶碗
・赤樂(白樂、香炉釉含む)

をご覧頂けます。前編とはまた全然違う雰囲気になっていますので、是非ご来館ください!

後編イベントとしては、担当学芸員によるギャラリートークは6月18日(土)の午後2時より、講演会は7月16日(土)午後2時より、京都国立博物館副館長兼学芸部長の伊藤嘉章先生お話しいただきます!

ギャラリートークも講演会も当日受付です。

講演会に関しましては定員120名となりますので、午前10時より座席聴講券を配布いたします。定員になり次第配布終了となりますのでご注意ください。また当日に限り、再入場可とさせて頂いております。

ご来館お待ちしております♪

(学芸員A)

展示替作業

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ちょっとお久しぶりのブログ更新になりました(>_<)

5日で展覧会が終了したため、今週は展示替のため休館しております。展示替というとよく聞くけど、どういうことをしているのかな?と思われるかもしれませんが、実はこんなことをしています、ということを少しご紹介します。

まず、展示替の前には記録写真を撮影しておきます。どんな展覧会だったのかを後から映像で補完するためです。

で、写真の様にまず前編で展示していた茶碗を片付けていきます。この時最も気を付けないといけないのは作品を間違えて直さないことです。当たり前なのですがとても大事なことです。

この時に展示している作品に異常が見られないかコンディションもチェックします!今回は焼き物なのでそこまで神経質にはならなくてもいいのですが、日本画や漆器などの場合はここでのチェックはとても大切です。

間違いなく箱に収めて片付けたら、次に出す展示作品を並べる作業です。前編と同じ数の茶碗を出しますが、並べ方が違うので展示台を右へ左へ移動して、位置調整をします。

下のツイートはこの辺りの作業をしている時のものですね(笑)

(うっ・・・展示替え作業で腰が・・・イタイデス)

— 阪急文化財団 (@Hankyu_Culture_) 2016年6月7日

並べたら、キャプションを貼ってもらわないといけないので、作品を間違えないように貼っていきます。

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そして実際に業者さんにキャプションを貼付けていただきます。

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貼付けられるとやはり展覧会という雰囲気が高まりますね!写真の右下辺りにまだ設置されていない「碗ポイント」パネルがありますね(笑)

キャプションの貼付け位置によって微調整しないといけないので、この後設置して、茶碗の正面なども確認して出来上がりです!

ざっくりですが、展示替え作業はどういう風に進むのかをご紹介しました。

無事展示替え作業も終了したので、11日(土)の後編開館を待つばかりです!前編から総替えしていますので、1度見に来ていただいた方も是非お越し下さい。展覧会の内容はまたご紹介しますね。

 

(学芸員A)

茶碗トークShow作る人×売る人×使う人

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昨日は「茶碗トークShow 作る人×売る人×使う人」を開催しました。

こういったトークショーは初めてだったのでどうなるのか少し心配していましたが、たくさんのお客様にもお越しいただき、漏れ聞こえてくる笑い声などからもなんとか上手くいったのかな、と思っています。

作る人である陶芸家の村田浩一郎先生には、ご自身の作陶についてや、陶芸の時に使う「土」の話などをお聞きしました。

印象的だったのは、轆轤(ろくろ)を回すときに余りにも手際よく形を作られるので、てっきりそれを全て焼き上げるのかと思ったら、渇かして削りだして釉掛けをして、その中で出来の良い物を取捨選択して焼かれるんだ、ということでした。つまり良い物だけが残されていくわけですね。

また、大自然の中にご自身の作品を置いて写真撮影をされることが多くあるそうなのですが、その時に「お茶碗は格の高いお道具なのですから座敷の上で」と言われることもあるそうです。ただ村田先生は茶碗は土から出来ているものだからこそ、自然の中においても輝く、そう考えられているそうです。

売る人、北川昭雲堂・北川正治氏には、少しぶっちゃけトークのようなものを行っていただき、お店で販売されているお茶碗の値段を仰った時には会場内から「おおー・・・」という声が聞えてきました。

茶箱の紐の結び方や、実際に茶碗が収められている箱の話なども実演を交えてご紹介いただきました。

司会者「それでこの茶碗はお値段の方は・・(お店で販売している某ご当代の茶碗です)」
売る人「この場で言っていいんですか?・・600万円です。」
聴衆「おー・・・ザワザワ( ; ゚д)ザワ(;゚д゚;)ザワ(д゚; )」#ぶっちゃけトーク中です#トークショー

— 阪急文化財団 (@Hankyu_Culture_) 2016年5月21日

使う人である三丘園茶店 宮川宇一氏には、知っているようで知らない「お茶」についてのお話しなどを伺いました。逸翁の提唱した大乗茶道は、様々な方にお茶を楽しんで頂くことです。

お抹茶は決して特別な場でだけの飲み物なのではなく、日頃からお抹茶を楽しんで欲しい、そんな逸翁の想いも合わせてご紹介いただきました。

3人の立場の違う方からそれぞれの特徴に合わせたお話しをお聞きすることができました。

村田浩一郎様、北川正治様、宮川宇一様、本当にありがとうございました。

(学芸員A)

館外展示のお知らせ<世田谷美術館>

世田谷美術館で開催中の「竹中工務店400年の夢 時をきざむ建築の文化史」展に、池田文庫所蔵の宝塚少女歌劇ポスターが出品されています。

竹中工務店によって初代・宝塚大劇場が建設されたのは1924(大正13)年のことですが、その当時のポスターが3点出ています。可愛らしい女の子の絵が描かれたポスターが2点、もう1点は字だけの珍しいものです。「民衆娯楽の理想郷」といった、当時のキャッチフレーズも見られます。

 世田谷美術館では、昨年の「東宝スタジオ展 映画=創造の現場」に引き続き、「企業と文化・芸術」に注目された展覧会を続けて開催されています。今後も目が離せません。

 「竹中工務店400年の夢」展は2016年6月19日まで。ぜひ足をお運びください。

 

(学芸員Y)