阪急文化財団ブログ

秋季展「近現代絵画サロン 情熱と想像のコンチェルト」

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さて今日は、9月10日(土)から開催予定の「近現代絵画サロン 情熱と想像のコンチェルト」というタイトルの秋季展についてご案内します。 この展覧会、まずポスタービジュアルがいつもの逸翁美術館とはひと味違うと思いませんか?絵画の配置といい配色といい、そして何よりタイトルも! タイトルの「コンチェルト」とは、協奏曲という意味で、この展覧会に出品する35人の画家たちの個性が奏でる様々な音色のことをいいます。 35人の画家のうち一部を紹介しますと、 ジェルジュ・ルオー、モーリス・ド・ヴラマンク、パブロ・ピカソ、アンドレ・ロート、モイズ・キスリング、熊谷守一、長谷川潔、荻須高徳、田村孝之介、小磯良平、三岸節子、有元利夫、織田廣喜、池田満寿夫・・・etc. といった有名な画家の方々の作品を、逸翁美術館で初公開します。 また講演会は、 11月23日(水・祝)午後2時より、「小磯良平と同時代の画家たち―フランス絵画への憧れ」と題して、神戸市立小磯記念美術館キュレーターの廣田生馬氏にご講演いただきます。どんなお話しが聞けるのか楽しみですよね! ギャラリートークは10月8日(土)と29日(土)の何れも午後2時より展示室で開催します。 普段とはちょっと(大分?)違った展覧会、どんな展示になるのか、どうぞ御期待ください! (学芸員A)

阪急阪神ゆめ・まちチャレンジ隊2016

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21日(日)に「阪急阪神ゆめ・まちチャレンジ隊2016」のうち「茶の湯を通じて伝統文化に親しもう!」を実施しました。

暑くてとても厳しい1日でしたが、参加頂いた26人のお子様と、その保護者の皆様、お疲れさまでした!

アンケートも読ませていただきましたが、自分なりに茶の湯に触れていただき、とてもいい経験として頂いていることがよくわかりました。日常ではなかなかお抹茶を点(た)てるということを経験することは難しいかもしれませんが、この経験を忘れず今後生かしていただければ嬉しいです。

このプログラムではどの様なことを経験して頂くかといいますと、まず蹲踞(つくばい)での作法を教わります。

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そして、躙り口(にじりぐち)から茶室の中に入ったら、お床の前で、掛軸(かけじく)などのお道具類を拝見します。

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拝見が終ると、中で先生のお話をお聞きしたり、手本となるお点前(てまえ)をまず見て、それからお子さんには自分でお抹茶を点ててもらう体験です。

また、最後には一緒に来てくださっている保護者の方にお抹茶を点てて差上げます。自分で点てたお抹茶を保護者の方に飲んで頂く機会はあまりないことでしょうから、「美味しい」の一言、とても嬉しかったのではないでしょうか。

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最後に参加したお子様で記念撮影。これはいいお天気でしたので、「雅俗山荘」を背景にぱちり。みなさん、とてもいいお顔されていますね。

記念品に当館のオリジナル懐紙(かいし)をプレゼント。またいつの日かその懐紙を使ってお抹茶を楽しんでくださいね。

 

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私が子供の頃にこういったチャレンジ隊のようなイベントがあったら是非参加してみたいと思えるイベントがいっぱいでとても羨ましいです。ご参加いただき、ありがとうございました。

 

(学芸員A)

鉄道模型フェスティバル2016

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昨日から阪急百貨店の9階阪急うめだギャラリーで開催されている「鉄道模型フェスティバル2016」に早速行ってきました!

あいにく私は鉄道方面の専門ではないので、ジオラマを走り抜けている列車を見ても、「お、◯◯◯◯系!」とかは言えないのですが、素人は素人なりに楽しんできましたー。

中にはたくさんの鉄道ファン、鉄道模型ファンの方や、小さいお子様などで賑わっていました。

当財団からもちょっとだけ資料を提出させていただいております。フェイスタオルの柄になっているポスターとかなのですが、パネルとしても掲出されていましたので会場で探してみてください!

この鉄道模型フェスティバル2016は15日(月)までとなっています。お早めにご覧ください。

 

今なら祝祭広場で「シン・ゴジラ」の姿も見れますよ!

 

(学芸員A)

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【参加者募集中】秋の見学旅行2016

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毎年、阪急文化財団友の会では1年に1度の見学旅行を実施しています。

今年は、「逸翁交流の軌跡を辿る ~津・桑名編~」をテーマに、三重県の津や桑名をめぐる旅行となっております。

見学先の六華苑(旧諸戸清六邸)は、鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルの設計による洋館と、池泉回遊式庭園を持つ和風建築からなる貴重な文化財として平成9年に国の重要文化財に指定されている建物です。諸戸清六は若き銀行員時代の逸翁とも交流のあった人物で、『逸翁自叙伝』にも登場します。

石水博物館は、陶芸家・川喜田半泥子の作品を多く収蔵する博物館です。半泥子と逸翁は茶友として親しく交流し、半泥子より贈られた作品も当館で所蔵しています。

桑名市博物館では特別企画展「村正-伊勢桑名の刀工-」を見学します。

いずれの施設でも、特別解説付ですので、すみずみまで楽しんでいただけます!

お昼ご飯は桑名名物の蛤が堪能出来るプランです。

今回は若干名ではありますが、友の会会員以外の方にもご参加いただけます!

ご参加ご希望の方は、070-6681-5187 までお電話下さい。詳細につきましてご説明させて頂きます!

この旅のナビゲーターは当財団の学芸員です。皆さまのご参加お待ちしております。

見学旅行の詳細は下記PDFファイルからご確認ください♪

ちらし見学旅行2016

(友の会旅行担当)

資料整理いろいろ

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私たち学芸員の仕事は色々な種類がありまして、ただ今は他の仕事の合間を縫うようにして行っているのが「資料整理」です。 実はまだまだ整理しないといけない資料はたくさんあって、私が今整理しているのは、小林一三宛の書簡類です。 色々な方から送られて来てるなぁ~とか、よくこんな手紙とってあるなぁと思うものもあったりと、整理しながらも面白い書簡類がたくさんあります。 写真は両方ともツイッターの方でも一度紹介していますが、左側は名前間違い、右側はオシャレな暑中御見舞いです。 色々な事業に拘っていた一三翁の元には、全然お付き合いのない方から唐突に就職斡旋のお願いが来たり、もちろんお仕事関係のお手紙もきたりします。寄付金のお願い書なのに「暑中御見舞い」と印刷されているところを二重線で消して「残暑御見舞い」と手書きしてあったりするなど、お願い書なのに、二重線で消しちゃうのか・・などという手紙もあったり。 中には、 「お、この手紙は日記の内容と合致する」 「この時、こんなことしてたんだ」 とまだまだ内容は精読したわけではなく、ざっくりしか把握していない状態でも資料として高い価値がありそうな書簡もあります。まだまだ終わりが見えない状態ですが、少しずつでも整理頑張っていきたいです! で、書簡整理しながらいつも思うのが、送られてくる住所のアバウトな事(笑) 建石町まで書いてあったら、細かいな!て思えるくらい皆さんアバウトです。「阪急沿線 小林一三様」や「大阪府下池田市 小林一三様」「池田 小林一三様」などなど・・・。 それにしても「阪急沿線」にはびっくりしました(笑)阪急沿線で小林一三といったらここしかないだろう!ていうくらいの認知度だったのでしょうか。それもまたすごいですよね。 (学芸員A)