阪急文化財団ブログ

IKEDA文化DAY 文化探訪ラリー

11月3日から6日まで池田市内では「池田文化DAY 文化探訪ラリー」が開催されます。

 

このイベントは今年でなんと第27回目。

市内各所に設定されたチェックポイントを巡り、各地で行われるイベントなどに無料で参加することができます。スタート地点はチェックポイントのどの場所からでもいいので、気軽に参加できます。

全部のチェックポイントで参加シールをゲットすれば、もれなく参加賞がもらえますし、抽選でステキなプレゼントが当たるチャンスもあります。

11月3日~6日はぜひ池田に訪れて文化に触れてみませんか?

詳しくはこちらから

(PDFファイルが開きます⇒http://www.azaleanet.or.jp/chirahi.pdf?platform=hootsuite

 

当館も参加しておりますので、ラリー参加者の方は現在開催中の秋季展「近現代絵画サロン 情熱と想像のコンチェルト」を無料でご覧いただけます。

この機会にぜひご来館ください。

 

(学芸員A)

館外展示のお知らせ<出雲文化伝承館>

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10月15日(土)より島根県出雲にある出雲市文化伝承館において開催される「茶のうつわ 向付と鉢」展に当館の収蔵品が出品されています。

出品しているのは、

・尾形乾山作 「龍田川文向付」

・黄瀬戸梅花文鉦鉢

・織部四方蓋物

の3点です。


向付は茶字で最初に出される”うつわ”で、終わりまで膳にあって亭主が最も心入れする道具の一つです。その種類は唐物から和物まで多岐にわたり、また形や図柄など楽しみの多い器です。

一方、鉢は焼き物、強肴、香物などを盛り、窯種も多岐におよび形も手鉢、平鉢、蓋付きなど多種多彩です。

茶事の料理の”うつわ”として洗練され、また数寄者たちが愛玩し大切に伝えてきた向こう付けと鉢を紹介して、茶の湯の奥深さと楽しさの一端にふれていただきます。またあわせて茶箱、茶籠の優品を展示します。


という展覧会のようです!

おりしも10月は他の地方では「神無月」ですが、出雲では「神在月」。

出雲大社詣でと一緒に出雲文化伝承館まで足を運んでみてはいかがでしょうか。茶室など見所充分ですよ。

11月27日までとなっておりますので秋の島根観光も楽しいですよ!

 

(学芸員A)

2016年度友の会観劇会Ver.2【永楽館歌舞伎ツアー】11月9日(水) 追加募集中!

輝虎

以前にもお伝えしましたが、この秋の観劇会は、出石の「永楽館歌舞伎ツアー」です。
人気の片岡愛之助丈の奮闘公演、ただいま追加募集中です!

只今ハッピーオーラあふれる片岡愛之助丈の座頭公演。この永楽館では毎年初役に挑戦されます。
今年は、松嶋屋さんにとって大切な演目『信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまがっせん)』より「輝虎配膳(てるとらはいぜん)」。
長尾輝虎(上杉謙信)が、武田信玄の軍師山本勘助を味方に取ろうと、勘助の母越路と妻お勝を招き、自ら料理を運んでもてなすのですが、その計略を見抜いた老母越路がお膳を足蹴に・・・(~続きは舞台で~)
とても歌舞伎らしい(当然ですが・・・)お芝居です。

さて、愛之助丈は、現在、新橋演舞場の十月花形歌舞伎「GOEMON 石川五右衛門」でも座頭として大活躍です。
永楽館の古典に対して、こちらはフラメンコを踊る石川五右衛門って・・・。
この斬新な作品を手掛けられたのは水口一夫先生。
永楽館の2つめの演目は、その水口先生が、曾我廼家五郎の喜劇作品を歌舞伎にされた「春重四海波(はるをかさねてしかいなみ)です。

ちなみに、曾我廼家五郎は、最初、中村珊之助という歌舞伎役者でした。
池田文庫でも、五郎の資料をまとめて所蔵していますので、2007年に「曾我廼家五郎の喜劇展」を開催しました。

そして、もう一つ忘れてはならない、永楽館名物「お目見得口上」。
個人的には中村壱太郎丈の「ゆるキャラ大合唱」が大好きです。
意味不明だと思いますが、これは永楽館歌舞伎ならではの異色の口上です。
今年は幸せ満載の愛之助丈がターゲットになるのでしょうか???

片岡愛之助丈、中村壱太郎丈、そして水口一夫先生、かつて阪急文化財団のイベントにご登場いただいた皆さまです。(いつもお世話になっております。)


近畿最古の芝居小屋で、バラエティに富んだ演目、この機会をお見逃しなく!


愛之助丈のサイン入り番付(プログラム)があたるかも?!

お申込み方法はこちらから

 

(学芸員T)

 

秋夜擣衣図

秋夜擣衣図
この図は、呉春筆「秋夜擣衣図」です。部分アップも載せておきますね。 茅屋の家の前で、1人の女性が月下のもと、砧を打っています。砧を打つ仕事は古来より女性の夜なべ仕事であり、灯火の節約や家人の邪魔にならないように月明かりの下、家の外で砧を打ちました。 砧は俳句では秋の季語であり、秋の夜長にもの悲しさを助長する音として捉えられています。冴えた月明かりの下、無声の絵画から砧を打つ音がきこえてくるようです。 この頃では砧を打つ音を聴くことも少なくなりましたね。
秋夜擣衣図
砧の音がYouTubeに上がっていたので参考までに・・。これは宮古上布の仕上げの砧打ちとなっているので少し趣きが違いますが、槌で布を打つ音はこういった音になります。 秋の夜長に聞くとまた違う風情があるのでしょうね。 (学芸員A)

館外展示のお知らせ <茶道資料館>

京都にある「茶道資料館」において9月22日から開催されている、平成28年秋季特別展「私の一碗」に当館所蔵の茶碗を出品しています。

出品しているのは、「五彩蓮華文呼継茶碗 逸翁銘・家光公」です。

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この展覧会は、代々受け継がれてきた大切な茶碗や、自ら作陶したお気に入りの茶碗など、自分にとってかけがえのない一碗を六十数名の方々が出品し、その茶碗の魅力や茶碗との出会い、心に残るエピソード等、出品者からの紹介文とともに展観されるそうです。 出品者は、個人所蔵家や、お茶人、千家十職、各美術館などさまざま。 どのような「それぞれの想い」が見れるのが楽しみですね。