阪急文化財団ブログ

館外展示のお知らせ<佐川美術館>

佐川美術館において10月1日(土)から開催される「三藏法師展 ―薬師寺の宝物とともに―」に、池田文庫の収蔵品が出品されています。

三藏法師展に何が??と思われるかもしれませんが、展示しているのはこちらの作品になります。

通俗西遊記

この作品は、周延画 大判錦絵三枚続 明治11年(1878)9月 市村座「通俗西遊記(つうぞくさいゆうき)」です。

描かれている人(ばけもの)は、右から

土蜘ノ精 初世市川女寅

三蔵法師 初世中村時蔵

孫悟空 市川権十郎

猪八戒 四世関三十郎

となっています。

薬師寺の宝物と一緒にならぶ役者絵って新鮮ですよね。この機会にぜひご覧ください。

ちなみに、この役者絵は2017早春展「化粧 KEWAI ―舞台の顔―」(仮)に出品する予定になっています。

こちらもお楽しみに!

(学芸員A)

平成29年 逸翁白梅茶会申込みについて

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毎年1度、小林一三の命日である1月25日に開催している「逸翁白梅茶会」。

平成29年1月25日(水)に通例通りに開催いたします。それに伴い、

10月1日(土)より

先着順にて申込みを受付ます。定員になり次第申込みを締め切ります。

 

実施日:  平成29年1月25日(水)  於:小林一三記念館「人我亭」 (雨天決行)

料金:  1名 1,000円(美術館へ入館されるお客様は美術館入館料を500円に割引)

担当:  裏千家 佐藤宗紀(そうき) 社中

 

逸翁美術館の所蔵品を使ってのお茶会はこの機会だけです。お気軽に参加いただける茶会ですので、ぜひお申し込みください♪

 

申込み方法は以下の方法のいずれでも受付可能です。


・往復ハガキの場合 

〒563-0058 大阪府池田市栄本町12-27

阪急文化財団 「逸翁白梅茶会係」 宛

 (※復信の宛先は必ず記入しておいてください)

・FAXの場合   

Fax 072-751-2427 

「逸翁白梅茶会係」 宛

・メールの場合  

Mail  itsuo-itsuoki@hankyu-group.jp

タイトルに「逸翁白梅茶会申込み」と入れてください。

・HPの場合

お問合せフォームから

お問合せ項目は「その他」にしてください。


いずれの場合も、

申込者の氏名、住所、電話番号(FAXでの返信を希望する場合は必ずFAX番号)、同伴者がいる場合の人数とその氏名

上記項目を必ずお書き添えください。

また、お電話での受付は一切お受けできません。

逸翁美術館、小林一三記念館の受付に設置してある申込用紙を使用していただくことも可能です。

 

 

予約票の返信は、

12月1日から5日の間に、

お申し込み頂いた方法にて返信いたします。

この期日を過ぎても返信がない場合は必ずお問合せ下さい。

予約票の返信が受け取れない場合は、当日ご参加いただけませんのでご注意ください。

 

<注意事項>

お申し込み受付段階ではこちらからの返信は一切いたしませんのでご注意ください。(返信は12月1日から12月5日の間に順次行います)

・メールやお問合せフォームからお申し込みの際は、必ずパソコンからのメールを受け取れる様にご設定いただくか、「hankyu-group.jp」のドメイン指定を解除してお申し込み下さい。こちらからの返信が受け取れない場合はご参加いただけませんのでご注意ください。

 

 

不明な点につきましては、お気軽にお問合せください。

皆様のお申し込みをお待ちしております。

 

(学芸員A)

友の会2016秋の見学旅行「逸翁交流の軌跡を辿る ~津・桑名編~」実施報告

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17日(土)は2016友の会秋の見学旅行「逸翁交流の軌跡を辿る ~津・桑名編~」を実施いたしました。

台風が近づいて来ていたため、天候の行方が心配されましたが、基本的にはほぼ全行程で雨に遭うこともなく無事終ることができて、ほっとしております。(高速道路をバスで走行中に一度ゲリラ豪雨のような雨に巻き込まれましたが)

まず、出発は朝の7時30分!この時点で三連休初日であったこと、また事故などもあり当初の予定ルートが混んでいましたので、運転手さんの判断により急きょ運行ルートを変更。結果大正解で、無事に予定通りの時間に1番目の目的地の石水博物館さんに到着しました。

おはようございます!今日は阪急文化財団友の会の旅行で、桑名に向かいまーす\(^o^)/

(うっかり三連休初日にしてシルバーウィーク初日だということを忘れてました・・道既に混んでます。。) pic.twitter.com/MPpb1ykACz

— 阪急文化財団【公式】 (@Hankyu_Culture_) 2016年9月16日

石水博物館は一三翁とも茶友であった川喜田半泥子縁の博物館です。そこで現在開催中の展覧会「三重の先賢たち―士清・宣長・武四郎・・・近世から近代まで―」とその他に川喜田半泥子の作品を学芸員の龍泉寺さんにご説明いただきました。

その後再びバスにて今度は桑名を目指し、桑名と言えば・・焼き蛤で有名ですので、せっかく桑名に来たんだからと焼き蛤をいただきました。

桑名と言えば~~~

\\ 焼き蛤 //

今からお昼ご飯です! pic.twitter.com/IDsxcQnM2c

— 阪急文化財団【公式】 (@Hankyu_Culture_) 2016年9月17日

昼ご飯を終えた後は、桑名市博物館さんにて「特別展 村正展」を学芸員の杉本さんの解説付きで観覧。昨今の刀剣ブームもあってたくさんのお客様が来られている中でのお話しに少し恐縮ですが、あまり普段刀剣を見る機会のない方にはとても為になるお話しだったと思います。

そして、最後の目的地「六華苑」へ。一三翁が若い銀行員時代に、銀行を訪れた初代諸戸清六氏から当地の名産である蛤のしぐれ煮の缶詰をもらっていたというエピソードを持つ館は、雅俗山荘とはまた違う和洋折衷の趣きでとても素敵でした。

六華苑さんです。和洋折衷の建物素敵ですよね。一三翁は銀行員時代にここの元の持ち主の諸戸清六さんから、蛤のしぐれ煮の缶詰めを貰ったそうです。 pic.twitter.com/B697OqANdF

— 阪急文化財団【公式】 (@Hankyu_Culture_) 2016年9月17日

豪華ですねぇ。 pic.twitter.com/U4bPoMgHG3

— 阪急文化財団【公式】 (@Hankyu_Culture_) 2016年9月17日

デザートをいただき、そろそろ名残惜しいけど桑名を出発します。お屋敷の中は隅々までディテールが凝ってて楽しいです。ハート可愛いですよね! pic.twitter.com/tSdrre1xfw

— 阪急文化財団【公式】 (@Hankyu_Culture_) 2016年9月17日

少し遠出の見学旅行になってしまいましたが、事故なく無事に終えることができました。ご参加いただいた皆様、お疲れさまでした。

また来年も友の会では見学旅行を企画いたします。ぜひ、友の会にご入会いただき、一緒に旅行を始め、様々なイベントを楽しんでいただけたら幸いです♪

来年はどこに行きましょうかね‹‹(´ω` )/››~♪

 

(学芸員A)

宝くじの日 ―歴史を見つめた籤棒のお話―

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9月2日は「宝くじの日」とのこと。宝くじではありませんが、ちょっと「籤」にまつわるお話しを。 当財団で所蔵している重要文化財「佐竹本三十六歌仙切 藤原高光」は、もともとは1つの巻物の形になっていました。三十六人の歌仙それぞれを描いた歌仙絵に、描かれた人物の略歴と和歌が一首添えられていました。 秋田の佐竹家から売りに出されたため「佐竹本」とも呼ばれたこの絵巻は、三十六歌仙絵巻の中では最も古いものと言われており、そのため売りに出された時はあまりに高価すぎたため、何人もの古美術商が共同で競り落としました。 この絵巻をその後に購入したのは、「虎大臣」との異名もとった山本唯三郎なのですが、彼もまた数年後に手放すことになります。しかし、あまりにも高価すぎて1人の収集家ではもはや購入することができない状況になっていました。 そこで考えられたのが絵巻を切断することです。今では文化財を切断するなど信じられないような暴挙と言われても仕方がありませんし、当時でも物議を醸したようですが、海外に流出してしまうよりはと、歌仙1人ずつ切断されました。大正8年(1919)12月20日、住吉大社を描いた図も含めて、全部で37分割されたのです。 この37図はそれぞれ籤によって購入者を決めることになりました。この時に使われたのが写真の籤棒です。 人気が高かったのはやはり、姫君たちであり、その次に公卿、僧侶はあまり人気がありませんでした。籤の結果、当時の大数寄者の1人でもあり、この切断にも大きくかかわった益田鈍翁が引き当てたのは僧侶の絵だったと言われています。(源順だったという説もあります) 鈍翁は一番人気の「斎宮女御」が欲しかったので不機嫌になってしまったのですが、そこは「斎宮女御」を引き当てた人が気を利かせて交換することで鈍翁の機嫌も治ったそうです。 そんな歴史の証人でもあるこの「籤棒」。籤で一喜一憂する大人たちをどの様な思いで見つめたのでしょうか。 ちなみに、この時、小林一三は籤には参加していません。当時参加していた古美術商から後になって購入しました。 (学芸員A)

2016年度友の会観劇会Ver.2【永楽館歌舞伎ツアー】11月9日(水)

永楽館外観

阪急文化財団友の会では、年2回の観劇会を開催していますが、今回だけは特別バージョンです。
バスで少々遠方へご案内。その行き先は・・・「永楽館歌舞伎」です!

永楽館は、兵庫県豊岡市出石町にある近畿最古の芝居小屋で、平成の大改修により、復活したのが平成20年(2008)。
そのこけら落公演から毎年、片岡愛之助丈が歌舞伎公演を担っておられます。
中村壱太郎丈、上村吉弥丈とともに大奮闘の公演は、数えること第9回。

実は、昨年の友の会旅行でこの永楽館を訪ね、上演されていない舞台裏を見学しました。
そこで、観劇会では、芝居小屋の本来の目的、表舞台を観る!
昨年見せていただいた舞台機構の効果を実感できる機会です。

「第九回永楽館歌舞伎」の詳細はこちら・・・

上方歌舞伎を継承される方々の大活躍をお見逃しなく!

11月9日(水)は、少々早起きをしていただき、朝7:30に池田集合。バスで出石永楽館へ。
お昼は「永楽館歌舞伎弁当」をご賞味いただきます。

定員に限りがありますので若干名ではありますが、友の会会員以外の方にもご参加いただけます!

永楽館歌舞伎観劇会の詳細は、こちらのPDFファイルからご確認ください。

参加ご希望の方は、070-6681-5187 までお電話ください。
※締切は9月30日(金)です。但し、定員になり次第、受付を終了させていただきます。

この旅のナビゲーターは当財団の学芸員です。皆さまのご参加をお待ちしております。

(観劇会担当)