阪急文化財団ブログ

謹賀新年

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明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い申上げます。 平成28年(2016)が始まりましたね。 今年の干支は「猿」とのことで、 画像は森狙仙という江戸時代後期の画家の描いた「雪中燈籠猿図」です。 今年はどんな一年になるのでしょうか。 皆さまにとって、よい一年になりますように。 ******************************** 新年の展示は1月16日(土)から、「歌舞伎絵看板展~文明開化の音がする~」を開催します。 お楽しみに!

「金銅仏きらきらし」展に出ています!

先週、秋季展「秀吉の時代」が無事終わりました。
お越し頂いた皆さま、ありがとうございました。

さて現在、逸翁美術館の収蔵品3点が、
大阪大学総合学術博物館で開催中の
「金銅仏きらきらし いにしえの技法にせまる」展
に出品されています。

金銅仏42点の展示のほか、制作技法の紹介や、
「蛍光X線分析」による成分分析をまとめた図録もあり、
この分析方法が金銅仏研究等に与える意義や課題も
知ることができる、とても充実した展覧会でした。

2015年12月22日まで開催とのことですので、
ぜひ足を運んでみてくださいね。

ちなみに場所は、逸翁美術館からわずか3kmほどで、
おとなりの阪急石橋駅が最寄り駅です。
小林一三記念館や池田文庫とのハシゴも可能です♪

ワニ

写真は博物館エントランスの壁をはう、マチカネワニ。
他の常設展も見どころ満載です。

(学芸員Y)

ホンモノの秀吉が見られるのも後4日

ただいま開催中の「秀吉の時代 ―桃山美術の光と影―」展は、
残すところ後4日となりました。

展覧会は10月から開始したのにあっという間に12月、師走です。
ほんと時間がたつのは早いですね。
そろそろ年賀状を用意したり、大掃除をしたり、
新しい年を迎える準備をじわじわとする時期です。

師走という落着かない時期ではありますが、
現在展示中の重要文化財「豊臣秀吉画稿」のホンモノを見ることが出来るのも後4日しかありません。
この機会を逃すと、次に見ることが出来るのは・・・

はっきりとはわかりません!
展覧会は13日の午後4時30分までご入館いただけ、午後5時までご覧頂けます。
是非、この機会に、お見逃し無くご覧ください!


(学芸員A)

『阪急文化』最新号9号発売開始しました♪

さて、お待たせしました!
ようやく『阪急文化』最新号9号を刊行しました。

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この『阪急文化』9号では、
9月4日(金)マグノリアホールで開催された、
井上芳雄さんのトークショーのレポートを収録しています!
もちろん、お写真も掲載していますよ!

改めてレポートを読んでいますと、ホールの中から聞えてきた爆笑の連続は、
このせいだったのか!とわかるようなお話しの連続ですね。

この9号では、井上芳雄さんのトークショーレポートだけでなく、
ドラマ「経世済民の男 小林一三」の担当ディレクター梛川善郎さんにも、
ドラマをどんな視点で取材、脚本作りを行なったのかということを寄稿して頂いております。
裏話的な事も書いて下さっているので、とても興味深い内容になっています。

残念ながらトークショーに参加出来なかった方、狭き門を勝ち抜いてトークショーに参加された方、
どちらの方も必読の1冊に仕上がっています。
1冊205円(税込)と大変お求めやすい価格になっていますので、是非お買い求めください。

ご購入を希望の方は、当財団のミュージアムショップでお買い求めいただくか、
財団HPの右上部にある「お問合せ」のところをクリックしていただいて、
お問合せフォームの「グッズについて」を選択し、
お問合せ内容に『阪急文化』9号購入希望とお書きいただき、お申し込み下さい。
おって、担当者よりご連絡差上げます。

(学芸員A)

燻蒸作業

ただいま、当館では新収資料の燻蒸作業を行なっています。
最近ではIPMという、虫害などが発生する前に、
トータル的に発生しないようにする考え方が主流で、
もちろん、当館でもその考え方に沿っています。

ただ、どうしても新収資料などでは、薬剤を使った燻蒸を必要とすることもあって、
専門業者の方にお願いして実施しています。

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このような形で部屋の中に小さな部屋を作って、
その中に作品を入れて、薬剤を充満させていきます。
この見慣れない機械を使います。

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ちらっと写ってるのは、イカリ消毒さんの方です。
大変な作業、お世話になっております。

薬剤が洩れたら大変なことになるので、最も気を使います。
これは薬品を使っての燻蒸ですが、別の部屋では二酸化炭素を使った燻蒸もしていました。
二酸化炭素は私たち学芸員が直接作業をするのですが、
こちらも気をつけないと最悪生命も危険になるので大変です。

二酸化炭素の濃度を測るために専用の検知器を使用します。
これが私たちの安全を守ってくれる、大袈裟にいうと生命線です。
ところが、今回計測している最中にいきなりその大切な検知器の電池が切れるというアクシデントがありました。
ちょっと焦りましたね・・・
こんなことがないようにする必要があるのですが・・・次は気を付けます!
 


大切な資料を後世に伝えていくための、作業の様子をご案内しました。
普段、学芸員が何をしているのかわからない!そんな声にお応えしてみました。

 
 
突然寒くなってきましたね。体調には十分お気を付け下さい。
また、現在秋季展「秀吉の時代 ―桃山時代の光と影―」を12月13日(日)まで開催中です。
重要文化財「豊臣秀吉画稿」はこのチャンスを逃すとしばらくまた見ることが出来ません。
是非この機会にご来館ください♪

(学芸員A)