阪急文化財団ブログ

NHKドラマ「経世済民の男 小林一三」のトリビア♪

NHKドラマ「経世済民の男 小林一三」前編、ご覧になりましたでしょうか? 

私(=学芸員Y)始終ニヤニヤしながら見ておりましたが、
終盤の岩下清周さんと一三さんのやりとりでは、感極まって思わず涙がホロリ。
これは後編も絶対に見逃せません...


さて後編では、一三が実際に暮らした雅俗山荘(現 小林一三記念館)や逸翁美術館の収蔵品が登場しますが、
前編でも池田文庫の所蔵資料がいろいろ登場していました。

たとえば、開業時の梅田駅に貼られていたポスター(女性の絵)や路線図、
電車の正面がデザインされた開業告知ポスターなどです。
画像はこちらの下の方→http://www.hankyu.co.jp/ekiblo/hensyu_bu/20206/

もちろん実物ではなく複製で、ドラマに合うよう加工されているものもありますが、
資料のこういう活用のあり方も私たちには大変うれしいことです。

女性の絵のポスターは、池田文庫内のポスター検索システムのほか、
小林一三記念館の展示室でもご覧いただけます。
実は女性が手にしている団扇には当時の路線図が描かれていますが、
延伸予定として宝塚の先の有馬駅や、梅田の先の野江駅なども載っています。


もう一つ私的萌ポイントは、終盤、一三さんが資金集めに奔走し、北浜銀行へ向かう道すがら、
「あんたばっかり遊びに行かんと、たまには子供も連れて行くくらいのこと...」
という女性の声が聞こえてくるところです。

一三さんの夢の一つは「家族みんなで楽しめる新しい娯楽」を提供することでした。
それが少女歌劇も含む、一大レジャーランド「宝塚」などにつながっていきます。

このように画面の隅々まで見所いっぱいで、一言一句聞き逃せないドラマです!
早く後編が見たい...!

※このトリビアシリーズ、しばらく続きます。こうご期待!

(学芸員Y)