阪急文化財団ブログ

早春展が終わりました

本日で2012早春展、
「呉春の俳画と写生画 -特別公開 重文「白梅図屏風」-」が終了しました。

 
最終日はあいにくの雨でしたが、
一雨ごとに春が近づいていっている気がしますね。
 
ついこの間、記念館の梅の木を見る機会があったのですが、
ほんのり蕾が膨らみ始めていました。
春はもうすぐそこですね。
 
しばらく、展示替のため休館いたしますが、
次回の展覧会は、4月7日(土)から春季展、
「-茶会記をひもとく- 逸翁と茶会」を開催します。

この展覧会では、逸翁が開催した茶会、招かれた茶会、
それぞれにスポットを当て、逸翁にとっての「茶会」は、
どのような存在であったのか、を探って行きます。
 
幸いにも、逸翁と親交のあった茶人の方々の、
コレクションを収蔵しておられる美術館さまから、
作品を拝借することがかないます。

  
小林一三記念館の中の桜はとてもきれいですよ♪
また、五月山を含む池田のこのあたりは、桜の名所でもありますね。
春、どうぞお花見がてら、逸翁美術館へお出かけください。

友の会特別講座

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本日、2つ目のイベントとして、
阪急文化財団友の会にご入会の皆様を対象とした、
特別講座を行いました。
 
記念すべき第1回目ということで、
当館の館長・伊井による「源氏物語の魅力」という題で開催しました。
みなさま、とても熱心に聞いていただきました。
(9月に本当は第1回目を予定しておりましたが、
台風接近に伴い、中止となりました)

 
当財団友の会では1年に2度このような、
友の会の会員の皆様限定の講座を予定しております。

その他にも、遠足等を企画いたしております。
まずは、5月10日に「歌舞伎観劇会」を予定しております。
ぜひ、阪急文化財団友の会にご入会いただき、
ご一緒にお楽しみいただければ幸いです。

 
※イベントには友の会会員様限定のものと、
優待価格等で優先的にご参加いただけるものなどがあります。
詳しくは係員にお尋ねください。

早春展ギャラリートーク開催しました

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本日、ギャラリートークを開催しました。
あいにくのお天気でしたが、大勢の方にご聴講いただけました。
ありがとうございます。
 
次回は、4月からの展覧会で2回実施します。
今までは土曜日にギャラリートークを開催しておりましたが、
春季展からは2回実施の場合は、
どちらかを日曜日にしてみることにしました。

また、お越しいただければ幸いです♪

筑前琵琶 上原まりさんコンサートを開催しました♪

おはようございます♪

今日は、昨夜開催した、当館展示室での初めてのコンサート、

「筑前琵琶 上原まり 幽幻の調べ -白梅図屏風とともに-」について、

裏話をまじえつつご紹介したいと思います。

 
 

まず、何と言っても心配だったのが、会場設営!

これは、前日の夜に、展示室内で入念なセッティング検証を行い、

椅子を一度全部並べて配置を確認、ビニールテープでバミる(マークを付ける)ことにしました。

展示室の床に転々と黒いビニールテープが貼られていたのは、少し不気味でした(笑)

 
 

音響の方(PAさん)にも入っていただいて、

上原さんもわざわざ前日にもご来館いただき、音合わせ。

何と言っても展示室ですから、音の響きがどうなのかなぁと思っていたのですが、

想像していたよりも、ずーっと音がいい具合に響き一安心でした。

 
 

このリハーサルの日に、初めて上原さんの琵琶をお聞きしたんですが、

とても素晴らしく、私達がお客様より先に興奮する始末でした。

 

 

そして、当日(4日)、展示室内からお客様がいらっしゃらなくなったのを見計らって、

会場設営をスタートさせました。

何と言っても開場まで40分しかなく、時間との勝負。

職員を椅子並べ係、舞台設置係にわけて、人海戦術です。

一番の心配でしたが、前日の準備のおかげで、30分で予定通り整えることができました。
 
 

 

2012.2.4

これは、ライティングチェックなどをしている最後の状態です。 すでに、展示室内に所狭しと椅子が並べられてるのがわかりますか? そしてたくさんの方に並んでいただいておりましたので、予定を10分早めて開場。 チケットは既に全席完売しておりましたので、大変な数のお客様に来て頂きました。     そして、開演。 上原さんは、平清盛がとてもお好きだということで、 自然解説にもその思いが伝わってきました。 「平家物語」の物語の内容を説明いただいて後、弾き語りをしていただいたので、 とてもわかりやすく、場面が臨場感をもって容易に想像できました。 あまり「平家物語」をご存じない方にも、とてもわかりやすかったのではないでしょうか。 上原さんはお話になるときは、とても可愛らしい声をされているのですが、 一度弾き語りをされると、低音のとても迫力のある声になられるんですね。 「平家物語」から2場面「祇園精舎」と「壇ノ浦」、 「吾妻鏡」から1場面、静が鶴岡八幡宮で舞を踊る場面を弾き語りいただきました。 そして、最後には、洋楽と琵琶のコラボレーションということで、 平城遷都1300年祭の時に、作曲家の大島ミチルさんと共に作曲された、 「まほろば」という曲を演奏してくださいました。 もう、リハーサルの時にこの「まほろば」を最初にお聞きしてから、 ずーっと脳内リフレインするくらい素敵な曲です。 アンコールにもお答いただき、展示室内でのコンサートは幕を下ろしました。 お帰りの際に、お客様にも「とてもよかったです」とお声掛けいただき、 こちらとしても初めての企画でしたから、どうだろう?? と不安に思っていた部分もありましたので、 とても嬉しかったです。 まだまだ反省点や課題はあると思いますが、今後もこのような企画が実現できればいいな、 と職員一同考えています。 今日も頭の中には「まほろば」が鳴り響いています♪ ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ~3月4日まで、早春展「呉春の俳画と写生画 -特別公開 重文「白梅図屏風」-」開催中! 詳しくはこちらからどうぞ

2012早春展「呉春の俳画と写生画 -特別公開 重文「白梅図屏風」-」開催中

昨日から、2012年早春展が開幕しました。

この展覧会では2年ぶりに、

呉春の代表作、重文の「白梅図屏風」を展示しています。

やっぱりこの屏風は素晴らしいですね。

堂々とした風格ある白梅図屏風は、

しばらく見ていても飽きることがありませんね。

2月4日に開催する、筑前琵琶上原まりさんのコンサートの際に、

白梅図屏風のケース内だけ明りをつける予定ですので、

また違った顔を見せてくれるのではないかと、私も期待しています。

→詳しくはこちら「筑前琵琶 上原まり 幽幻の世界 ~白梅図屏風とともに~」

その他の見どころは、呉春はその画風がどんどん変化していくのですが、

はじめ蕪村についていたころの南画風の絵、

洒脱味のある俳画、そして応挙と接近したころの写生画から四条派の画風へ。

この辺りの変遷がわかっていただけるのではないでしょうか。

呉春だけの作品の展覧会は当館でもあまり開催しませんし、

この機会にぜひ、ご覧ください♪