阪急文化財団ブログ

源氏香体験・匂袋作り体験

今日は、二部にわかれて、
源氏香体験と匂袋作り体験を行いました。
 
まさに秋晴れといういいお天気の中、
小林一三記念館の茶室において開催しました。
 
この香イベントは逸翁美術館秋季展「源氏物語 -遊興の世界-」にちなんで開催しました。
京都にある山田松香木店様に全面ご協力をいただき、
無事開催することが出来たイベントです。
この場をかりまして、深くお礼申し上げます。
 
 
第一部の源氏香体験は、源氏香52種類の中から当てる遊びです。
5つの香木を5つ小分けにしたものを作成し、25個の袋を作ります。
その中から無作為に5つ選びだし、その5つを焚いて、
何番目の香と香が同じ匂いであるのか、
はたまた違う匂いであるのかを当てるのですが、
なんといっても52種類もありますし、非常に難易度が高い遊びですね。
この52種類をそれぞれ、『源氏物語』五十四帖にあてて名前が付けられています。
(最初の「桐壺」と最後の「夢の浮橋」はあててられていません)
 
今日の答えは「蓬生」だったそうです。
つまりは、1番目と2番目はそれぞれ違う香り、3番目から5番目までは同じ香りで、
1番目とも2番目とも違う香りだったようです。
 
なんと、正解の方はお一人いらっしゃったようです。
ブログへの登場をお願いしてみましたが、
NGとのことでしたので、
開催風景だけを載せておきますね。
(画像は少し加工処理をしておきます)
 
2012.10.13
 
 
 
このような形で行われました。
 
第二部、匂袋作り体験は、
このような形でご用意いただいていた8種類の香木を、
 
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説明いただきながら、まず基本となる香を作るために、
8種類とも混ぜ合わせます。
そして基本となる香が出来ましたら、そこに後は自分の好みで加えて行きます。
 
といってもこれがなかなか難しい。
自分の思うような香りになかなかならないんですよね。
みなさん、和気藹々と、あーでもない、こーでもないと色々と加えられて、
世界に一つしかないオリジナルの匂袋を作り上げておられました。
  
もう一度同じ香りを作れといわれても無理ですね(笑)
  
私たちも隅っこでひっそりとこちらの匂袋作りには参加してて、
こんな可愛らしい匂袋が出来上がりました。
 
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可愛いですよね。
残念ながら今回の一度だけしかこのお香イベントはないのですが、
ご協力いただいた山田松香木店様では、
随時このような体験をされていらっしゃいますので、
こちらからご確認いただかれたらどうでしょうか?
→【山田松香木店】
 
  
こういった催し物は阪急文化財団では随時開催しています。
友の会の会員様優先でご予約をお受けするイベントが殆どですので、
この機会に是非、御入会ください。
→【友の会については詳しくはこちらから】
 
 
現在展示中の展覧会については、
→詳しくはこちらから【逸翁美術館:「源氏物語 -遊興の世界-」】
             【池田文庫 :「宝塚歌劇の源氏物語」】
             【小林一三記念館:「小林一三と百貨店
                            -世界初のターミナルデパートの誕生-」】
 
庭では萩が咲き始めていました。

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東儀さんの音色に酔いしれました

今日は休館日ですが、
東儀秀樹さんのコンサートを開催するために特別に開館しました。
 
天気はあいにくの雨でしたが、
大勢のお客様にお越しいただきました。
ありがとうございます♪
 
今回は東儀さんのバックに、初公開の屏風を展示し、
その前で演奏頂くという企画でしたが、
自画自賛になりますが、素晴らしかったです。
 
狩衣姿でご登場された東儀さんを裏方で初めて見たとき、
思わず、
「めっちゃかっこいい・・・(うっとり)」
と言ってしまったくらい格好良かったです(内緒ですよ)。
 
笙と篳篥(ひちりき)と龍笛を今回は演奏いただきました。
それぞれの楽器の音色についても詳しくご説明いただいて、
あまり普段慣れ親しむことのない雅楽の楽器ですが、
お客様もよくわかっていただけたんじゃないかなぁと思います。
 
また、東儀さんは源氏物語屏風についてもご説明していただいて、
特に『源氏物語』の中でも雅楽と関係があるということで、
登場人物の柏木から、不義の子である薫に龍笛が伝えられていた事や、
蹴鞠のスペシャリスト(ご本人談)とのことで、
蹴鞠を蹴った際に出る音などについても詳しく楽しくお話いただきました。
 
さすがに『源氏物語』についてもご造詣が深いんですね。
 
タイムマシンが出来たら、清少納言のもとにいって
『枕草子』の中で清少納言が篳篥(ひちりき)の音が嫌いと言っていたので、
そっと耳元で(上手くふくと)こんな音なんですよ、と伝えたい、
と言われていたのが印象的でした。
 
1時間半があっという間で、
もっと素晴らしい演奏とお話に聞き惚れていたかったです。
 
また、東儀さんにお越しいただけたらこんなに嬉しいことはないですよね!

秋季展「源氏物語 ―遊興の世界―」開催中!

お久しぶりです。
そうこうしている間に、秋季展「源氏物語 -遊興の世界―」が始まりました。
 
今回は、『源氏物語』がテーマになっています。
 
逸翁美術館で『源氏物語』??
と疑問に思われるかもしれませんね。
それもそのはず、今まで展示したことがないテーマです。
 
この度の展覧会は、当館に4年前に発見され大きなニュースになった、
幻の写本「大澤本源氏物語」が寄託頂いたことを記念しての展覧会です。
 
『源氏物語』は、日本が世界に誇る長編文学です。
 
ただ、あまりにも長文なため、授業等ではほんの一部の『源氏物語』しか読むことはないかもしれません。
 
そこで今回は『源氏物語』の中でも「遊興」が描かれた作品を展示することにしました。
「遊興」と一口にいっても色々とあります。
「舞楽」「奏楽」「碁」「鷹狩り」「紅葉狩り」・・・etc.
 
『源氏物語』の中では、光源氏をはじめとする登場人物がこれら「遊興」に興じる場面が多く描かれています。
前期展示で採り上げるのは、
「舞楽」「競射」「紅葉狩り」「雪遊び」「和歌の世界」「蹴鞠」「薫物合」「宴」です。
それらを採り上げて、平安時代の雅な世界をご覧いただければと思っています。
 
展示室の造作も平安時代っぽくしてみました。
是非ご来館いただき、ご覧ください。
 
このたびの展覧会は、作品の性質上、展示替が多くなっています。
特に、前期後期ではほぼ全ての作品が入れ替わりますので、
どうぞ何度も足をお運びください。
 
また、お隣の池田文庫では「宝塚歌劇の源氏物語」という同じ『源氏物語』というテーマで、
宝塚歌劇で上演された『源氏物語』を写真パネルを中心に展示しています。
先日お亡くなりになった春日野八千代さんが光源氏を演じられた写真なども展示しています。
 
美術館と池田文庫は共通券でご覧いただけます。
併せてご覧ください♪
 
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展覧会の詳しい情報はこちらから
「源氏物語 ―遊興の世界―」~12月2日まで開催中

第2回狂言の集いを開催しました

新緑の美しい5月26日(土)に、
先年開催し好評のままに終了した「狂言の集い」の第2回を開催しました。
  
去年は展覧会に鬼の絵巻を出品していたので、鬼の出てくる狂言をお願いしました。
今年はお茶の展覧会でしたので、お茶にまつわる「茶壷」という演目です。
 
このたびも、ご出演していただいたのは、
能楽師大蔵流狂言方 茂山良暢氏、山口耕道氏、新島健人氏の皆さまです。
  
「茶壷」のお話を少しご紹介すると、
  
酒に酔っ払い、道で眠りこんでいる田舎者の男(山口耕道)がいます。
通りかかったすっぱ(詐欺師・茂山良暢)が見つけ、
男が背負っている茶壷を盗もうと考えます。
ところが、男は酒に酔っているといえども、
片方の肩紐に手を通したまま眠っていたため、
すっぱは容易に盗むことは出来ません。
  
そこで一計を案じ、すっぱは逆の肩紐に手を通した状態で、男を起こします。
男が起きそうになったところで、すっぱは寝転がり寝たふりをします。
目を覚ました男は、隣に見知らぬ男が寝転がっていたので起こすと、
起きたすっぱは、自分の荷物の肩紐に手をかけて何をしているのだ、
と男を問いただし、荷物を自分のものだと主張します。
慌てた男は、目代(代官・新島健人)を呼び事情を説明し、
何とか自分の荷物だということを説明しようとするのですが、
すっぱは男の主張を聞き出しては同じ話をを繰り返し・・・・
  
  
というお話なのですが、
見所はなんといっても目代と2人のやりとり、そして結末ですね。
  
何度も笑いが起こるなど、とても楽しい演目でした。
  
上演の前にはお話の内容を詳しく説明していただいていたので、
より理解が深まりましたし、
なんと、今回は特別にお客様に装束を着ていただくサービスまで!!
こちらがその様子です。
   
第二回狂言
                <お客様には掲載をご承諾いただいております>
 
 
合気道をされていらっしゃるとのことで、
着物姿も実に様になっていらっしゃいますね。
  
狂言を身近に感じていただけるこの「狂言の集い」、
今後も是非続けていきますので、第3回をお楽しみ♪

マグノリアホール3周年記念コンサート第1弾♪

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Magnoliahall 3rd Anniversary
松永 貴志  Piano solo Live 
MAGNOLIA SPECIAL 明日に向かって -オープン・マインド-が開催されました。
 
 
今日は、マグノリアホール3周年を記念して開催するコンサートの第1弾、
ジャズピアニスト松永貴志さんによるコンサートでした。
 
まだ26歳という若さにもかかわらず、多方面にてご活躍の松永さん。
3周年記念コンサートのトップを飾るに相応しい方です。
私も生演奏をお聞きするのが楽しみでした♪

「報道ステーション」の前のテーマソングとしておなじみの
「オープン・マインド」を弾かれた時は、
「そうそう、この曲、この曲♪」と懐かしく思いました。
 
タイトルだけでは、ちょっと思い出せなかったんですけど、
少し弾いていただくと、あっという間に思い出せますね。
 
「朝だ!生です旅サラダ」エンディング曲「Pure Smile」も披露していただきました。
 
私も昔ピアノを習っていたのですが、
自分にはジャズのリズムは難しいなぁ・・という感じだったので、
松永さんの素晴らしい演奏に聴き惚れてしまいました。
 
これからのご活躍が楽しみですね。
 
写真は演奏会終了後にパチリ。
笑顔が素敵です。
この笑顔に当館のマグノリアホール担当はノックアウトされたそうです。