阪急文化財団ブログ

秋季展「源氏物語 ―遊興の世界―」開催中!

お久しぶりです。
そうこうしている間に、秋季展「源氏物語 -遊興の世界―」が始まりました。
 
今回は、『源氏物語』がテーマになっています。
 
逸翁美術館で『源氏物語』??
と疑問に思われるかもしれませんね。
それもそのはず、今まで展示したことがないテーマです。
 
この度の展覧会は、当館に4年前に発見され大きなニュースになった、
幻の写本「大澤本源氏物語」が寄託頂いたことを記念しての展覧会です。
 
『源氏物語』は、日本が世界に誇る長編文学です。
 
ただ、あまりにも長文なため、授業等ではほんの一部の『源氏物語』しか読むことはないかもしれません。
 
そこで今回は『源氏物語』の中でも「遊興」が描かれた作品を展示することにしました。
「遊興」と一口にいっても色々とあります。
「舞楽」「奏楽」「碁」「鷹狩り」「紅葉狩り」・・・etc.
 
『源氏物語』の中では、光源氏をはじめとする登場人物がこれら「遊興」に興じる場面が多く描かれています。
前期展示で採り上げるのは、
「舞楽」「競射」「紅葉狩り」「雪遊び」「和歌の世界」「蹴鞠」「薫物合」「宴」です。
それらを採り上げて、平安時代の雅な世界をご覧いただければと思っています。
 
展示室の造作も平安時代っぽくしてみました。
是非ご来館いただき、ご覧ください。
 
このたびの展覧会は、作品の性質上、展示替が多くなっています。
特に、前期後期ではほぼ全ての作品が入れ替わりますので、
どうぞ何度も足をお運びください。
 
また、お隣の池田文庫では「宝塚歌劇の源氏物語」という同じ『源氏物語』というテーマで、
宝塚歌劇で上演された『源氏物語』を写真パネルを中心に展示しています。
先日お亡くなりになった春日野八千代さんが光源氏を演じられた写真なども展示しています。
 
美術館と池田文庫は共通券でご覧いただけます。
併せてご覧ください♪
 
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展覧会の詳しい情報はこちらから
「源氏物語 ―遊興の世界―」~12月2日まで開催中

第2回狂言の集いを開催しました

新緑の美しい5月26日(土)に、
先年開催し好評のままに終了した「狂言の集い」の第2回を開催しました。
  
去年は展覧会に鬼の絵巻を出品していたので、鬼の出てくる狂言をお願いしました。
今年はお茶の展覧会でしたので、お茶にまつわる「茶壷」という演目です。
 
このたびも、ご出演していただいたのは、
能楽師大蔵流狂言方 茂山良暢氏、山口耕道氏、新島健人氏の皆さまです。
  
「茶壷」のお話を少しご紹介すると、
  
酒に酔っ払い、道で眠りこんでいる田舎者の男(山口耕道)がいます。
通りかかったすっぱ(詐欺師・茂山良暢)が見つけ、
男が背負っている茶壷を盗もうと考えます。
ところが、男は酒に酔っているといえども、
片方の肩紐に手を通したまま眠っていたため、
すっぱは容易に盗むことは出来ません。
  
そこで一計を案じ、すっぱは逆の肩紐に手を通した状態で、男を起こします。
男が起きそうになったところで、すっぱは寝転がり寝たふりをします。
目を覚ました男は、隣に見知らぬ男が寝転がっていたので起こすと、
起きたすっぱは、自分の荷物の肩紐に手をかけて何をしているのだ、
と男を問いただし、荷物を自分のものだと主張します。
慌てた男は、目代(代官・新島健人)を呼び事情を説明し、
何とか自分の荷物だということを説明しようとするのですが、
すっぱは男の主張を聞き出しては同じ話をを繰り返し・・・・
  
  
というお話なのですが、
見所はなんといっても目代と2人のやりとり、そして結末ですね。
  
何度も笑いが起こるなど、とても楽しい演目でした。
  
上演の前にはお話の内容を詳しく説明していただいていたので、
より理解が深まりましたし、
なんと、今回は特別にお客様に装束を着ていただくサービスまで!!
こちらがその様子です。
   
第二回狂言
                <お客様には掲載をご承諾いただいております>
 
 
合気道をされていらっしゃるとのことで、
着物姿も実に様になっていらっしゃいますね。
  
狂言を身近に感じていただけるこの「狂言の集い」、
今後も是非続けていきますので、第3回をお楽しみ♪

マグノリアホール3周年記念コンサート第1弾♪

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Magnoliahall 3rd Anniversary
松永 貴志  Piano solo Live 
MAGNOLIA SPECIAL 明日に向かって -オープン・マインド-が開催されました。
 
 
今日は、マグノリアホール3周年を記念して開催するコンサートの第1弾、
ジャズピアニスト松永貴志さんによるコンサートでした。
 
まだ26歳という若さにもかかわらず、多方面にてご活躍の松永さん。
3周年記念コンサートのトップを飾るに相応しい方です。
私も生演奏をお聞きするのが楽しみでした♪

「報道ステーション」の前のテーマソングとしておなじみの
「オープン・マインド」を弾かれた時は、
「そうそう、この曲、この曲♪」と懐かしく思いました。
 
タイトルだけでは、ちょっと思い出せなかったんですけど、
少し弾いていただくと、あっという間に思い出せますね。
 
「朝だ!生です旅サラダ」エンディング曲「Pure Smile」も披露していただきました。
 
私も昔ピアノを習っていたのですが、
自分にはジャズのリズムは難しいなぁ・・という感じだったので、
松永さんの素晴らしい演奏に聴き惚れてしまいました。
 
これからのご活躍が楽しみですね。
 
写真は演奏会終了後にパチリ。
笑顔が素敵です。
この笑顔に当館のマグノリアホール担当はノックアウトされたそうです。

ギャラリートークを開催しました

017-1


本日は、春季展の1回目のギャラリートークを行いました。
 
今回は20名様ほどにご参加いただいたようです。
 
昨日今日と本当に大阪はいいお天気で、
GWですし、遠方にお出かけの方も多いなか、
美術館までお運びいただいて、ありがとうございます。

ギャラリートークの時間はだいたい30分くらいを予定しているのですが、
ついつい、話す担当学芸員の熱が入ると
時間をオーバーしてしまうこともありまして、
今日は40分ほどおつきあい頂きました。

皆様、熱心にお聞きいただけるので、
お話させていただくこちらとしましても、
非常にありがたいです。
  
 
次回のギャラリートークは、6月2日(土)午後2時から開催いたします!
 
また、その前には、5月19日(土)午後2時から、
湯木美術館学芸部参与の谷端昭夫先生の講演会がございます。
「逸翁と湯木貞一」という演題でお話いただきます。
私たちも今からとても楽しみにしています。
 
5月26日(土)午後2時からは、「第2回狂言の集い -茶の湯とのめぐりあい-」
を、能楽師大倉流狂言方、茂山良暢氏をお招きして開催いたします。
普段なかなか敷居が高くて狂言はちょっと・・・という方も、
難しいし・・という方も、とてもわかりやすい解説もご本人にしていただきますので、
この機会に是非、狂言と触れ合ってみてはいかがでしょうか。

  
 
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春季展「茶会記をひもとく 逸翁と茶会」
前期日程は5月6日(日)までです!
この期間までしか見れない作品もいっぱいあります。
是非お見逃し無く。

後期は5月9日(水)からです。
また、5月8日(火)は展示替のため、臨時でお休みさせていただきますので、
ご注意ください!

綺麗に咲きました

マグノリアの花が今年は綺麗に咲きました。

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ちょっと画質悪いですけれど、雨の日に撮ったのでお許しを。
 
思えば、これだけ綺麗に咲いたマグノリアの花を見れるのは初めてかもしれないです。
引っ越してきた時は盛りが終わっていたのと、
去年は全部鳥さんにやられてしまって、
見れなかったんですね・・悲しいことに。

今年は写真にも載ってるように、網をかけましたので、
網の中なのですが無事綺麗に咲いてくれました。
桜と相まってとても綺麗ですよ。

記念館の庭の桜も池田文庫の桜もとても綺麗に咲いていて今が見頃です。
どうぞ、足をお運びください。
 
 
 
◆◆◆◆ただいま開催中◆◆◆◆
~6月10日(日)まで
「-茶会記をひもとく- 逸翁と茶会 」
詳しくはこちらをご覧ください。