逸翁美術館 2023年度展覧会スケジュール

2023年、小林一三(1873~1957 雅号 逸翁)の生誕から150年を迎えるにあたり、その事績を振り返る展覧会を連続して開催します。
開催にあたり、キービジュアルと2023年度展覧会スケジュールを公開します。
阪急昭和モダン図鑑
4/15(土)~6/18(日) 月曜休館

1920〜1930年代の阪急沿線の暮らしを取りあげます。この時代、鉄道の利便性向上、百貨店の拡充、郊外住宅地の開発、劇場や球場の大規模化、遊園地の拡張整備などが次々と進められました。それは「沿線に住居することがいかに愉快で、その生活をエンジョイできるかという理想郷を出現させたい」という小林一三の願いでもありました。これらを土台として、阪急沿線にも都市と郊外の新しい文化を享受する"昭和モダン"の華が咲き誇りました。
本展では池田文庫が所蔵する当時のポスター、車内広告、写真、ファッション雑誌、記録映像など、時代を伝えるさまざまな資料を展示します。小林一三の「理想郷」とともに、レトロなビジュアルの世界をお楽しみください。
はっけん!小林一三と宝塚
7月1日(土)~9月3日(日) 月曜休、ただし、7/17開館、7/18休館

小林一三生誕150年を記念し、また宝塚音楽学校創立110周年にちなんで、小林一三と「宝塚」に焦点をあてる展覧会を開催します。
本展では「文学青年小林一三」「宝塚歌劇の歴史」「レトロなファミリーランド」をテーマとして、1910〜1950年代の宝塚を振り返ります。
池田文庫が所蔵する当時のポスター、写真、映像に加えて、小林一三の自筆原稿や書簡も公開し、その宝塚に対する思いを読み解きます。最新の調査研究でわかった「新発見」や「再発見」も紹介します。
楽しい茶の湯 タノシイチャノユ
9月23日(土祝)~12月17日(日) 月曜休、ただし、10/9開館、10/10休館

侘びてるばかりが茶の湯じゃない。楽しい茶の湯が好いですね。ムッツリ黙々のお茶はつまらない。ニッコリ歓談しながらお茶をいただこう。先人たちが伝えたお道具にもこんな面白い物がある。剽軽な姿、華やかな彩り、見てるだけでも笑みが浮かぶ。意表を突いた見立てや、機知に富んだ命銘も、創意工夫の見せ所だ。趣向を凝らして茶会を準備する、亭主の心延えもまた楽し。思いもよらぬ取り合わせで、一期一会のお客様を喜ばす。そんな茶会を楽しんでいたのは、誰よりも小林逸翁本人でした。
The コレクター逸翁 ~その収集に理由アリ~
2024年 1月20日(土)~3月17日(日) 月曜休、ただし、2/12休館、2/13開館

逸翁の収集品には、絵画や古筆、茶道具など様々な種類があります。それらは、売立目録で見かけたもの、馴染みの古美術商からもたらされたもの、家族や友人、知人からもらったものなど、様々な理由で逸翁と運命の出会いを果たし、コレクションの一つとして加えられたものたちです。
この展覧会では、そうしたコレクションの中から、逸翁との思い出深い作品をエピソードとともにご紹介します。