逸翁美術館 2026年度展覧会スケジュール
逸翁美術館の2026年度展覧会スケジュールが決まりましたので、以下のとおりお知らせします。
2026展示II 和モダン大阪 ─日本画コレクション
会期
2026年4月18日(土)~6月14日(日)
休館日:月曜日 ただし5月4日開館、5月7日休館
概要
江戸時代から明治・大正・昭和へと続く都市の繁栄を背景に、モダン大阪の人々は様々な文化芸術を謳歌しました。近代建築が建ち並ぶ都会でビジネスにいそしむ人たちも、家に帰れば和服に着替え畳の座敷で和食をいただくのがもっぱらです。こうした和風の生活様式を基本とする人々にとって、やはり日本画は日々の生活の中で身近に愛された芸術でした。けれどもその絵画作品は、伝統を模倣することだけに飽き足らず、どこかひねりのあるモダンなセンスが愛されたように思われます。
本展では、小林一三が蒐集した日本画コレクションから作品を選び、当時の人たちが絵画を愛でた三つのシーンを再現してみました。その第一として、お座敷の床飾りに好まれた季節の風情を描く作品には、ご来客をおもてなしする優しい思いが知られます。そして第二に、詩歌などの文芸とともに楽しまれた文人画や俳画の作品には、文化を担った大阪人の心意気が覗われます。また第三には、茶会・宴会など人々が交遊する場を賑やかに盛り立てた作品からは、歓声や喝采が聞こえてくるようです。 こうした三つのシーンを通じて、近代大阪の人々が愛でた和モダンの世界を会場に現してみたいと思います。
2026展示III KABUKI悪役づくし
会期
2026年7月4日(土)~8月30日(日)
休館日:月曜日 ただし7月20日開館、7月21日休館
概要
歌舞伎の役柄で「敵役(かたきやく)」とは悪役のこと。その敵役にはさまざまな種類があります。「実悪(じつあく)」とは、文字通り実に悪い役。公家など高貴な身分の「公家悪(くげあく)」。ゾクッとするような美しさで色気があるのは「色悪(いろあく)」。国を乗っ取るほどの大悪人は「国崩し(くにくずし)」。中には笑いを取る「ちゃり敵(がたき)」もいます。
悪役たちを並べてみると、舞台に登場しただけで一目で「ワル」とわかる扮装の特徴も見えてきます。一見ワルそうなのに、ストーリーが進むと、性根は情の深い善人だったという役との違いも探してみましょう。 ヒーローに敵対する脇役だけでなく、主役にもなる悪役たち。残虐、冷酷、無情と根っからの悪人なのになぜか惹きつけられる魅力に注目!
2026展示IV のむ ―茶器と酒器と喫煙具
会期
2026年9月19日(土)~11月23日(月・祝)
休館日:月曜日 ただし9月21日、10月12日、11月2日、11月23日開館、9月24日、10月13日、11月4日休館
概要
人が生きる上で欠かせない存在である水。昨今の温暖化現象により、水分補給の大切さが謳われる中、一日の中で水やお茶といった水分を"飲"まない人は一人もいないでしょう。また、遥か昔から飲料として、人々の楽しみの一つとして製造されてきた酒類も、現代に至るまで愛好されて、嗜む程度の人から愛酒家まで、お酒を"呑"む行為は日常の楽しみともなって受け継がれています。そして、お酒と同じく古くから嗜好品として知られる煙草は、それを楽しむための道具を"喫"煙具と称して、絵画などにも描かれるようになりました。
この度の展覧会では、「飲む」ための茶碗やカップ、酒を注いで「呑む」ための徳利や盃、煙草を「喫む」ために使用する道具や、それにまつわる用器などを取り上げ、三つの「のむ【飲、呑、喫】」に注目した作品を展示します。
2027展示I 小林一三没後70年 小林一三のART愛 ─著書に登場する文芸・美術作品
会期
2027年1月23日(土)~3月28日(日)
休館日:月曜日 ただし1月25日、3月22日開館、1月26日、3月23日休館
概要
2027年は小林一三が逝去した1957年から70年に当たります。本展では、一三が著した書物を頼りに、その中に見える文芸・美術作品をピックアップして陳列します。
小林一三が書き表した本は数多く、20冊以上にも及びます。これらの主要なものは、後世『小林一三全集』として7巻にまとめられました。本展ではその中から数冊を選び、三つのカテゴリーに分けて関連する文芸・美術作品を紹介します。
先ず第一に『逸翁自叙伝』などに見える作品を並べて、一三のライフタイムを追いかけます。そして第二に、一三が好んだ俳句との出会いや深まりを綴ります。また第三には、一三が楽しんだ茶の湯の世界の広がりを見渡します。 こうして著書とともに作品をたどることで、一三が抱いた文芸・美術に対する深い愛情を感じとっていただきたく思います。

