江戸後期、四条派の祖となった画家「呉春」(1752~1811)は、京都で金座の役人を代々継ぐ、松村家に生まれました。初め与謝蕪村に師事して松村月渓と名乗り、俳諧や作画に才能を顕します。そうした中、ある年、妻と父とを続けて亡くす不遇に遭い、慰めようとする蕪村の勧めから、池田に移り住みました。池田の人々に親しく迎えられた月渓は、年が明け「呉服の里」と呼ばれた池田で新春を過ごす事を喜び「呉春」と改名します。後に、京都に戻ってからは円山応挙と親交を結び、四条派の画家達に慕われて多くの優品を遺しました。
本展では、池田市の市制施行80周年を記念し、池田に所縁の深い画家「呉春」の作品を特集して陳列します。池田の地で復活し、さらに豊かに育まれた、呉春の画業の変遷を追いかけてみたいと思います。
2019展示Ⅳ 池田市制施行80周年記念
画家「呉春」―池田で復活(リボーン)!
期間:2019年9月14日(土)~12月8日(日) ※10月21日(月)~25日(金)は展示替え休館会期 | 9月14日(土)~12月8日(日)※10月21日(月)~10月25日(金)は展示替え休館 |
---|---|
休館日 | 毎週月曜日(ただし9月16日・9月23日・10月14日・11月4日開館、9月17日・9月24日・10月15日・11月5日休館)10月21日~10月25日展示替え休館 |
開館時間 | 午前10時~午後5時(ただし入館受付は4時30分まで) |
関連イベント | 呉春の魅力に迫る、フレッシュ対決講座 ①四条派展をやりましたvsやりますよ ―学芸員は観た! 9月15日(日)14:00~15:30 逸翁美術館マグノリアホール 西宮市大谷記念美術館 学芸員 枝松亜子氏 京都国立近代美術館 研究員 平井啓修氏 ※聴講無料、要当日観覧券。午前10時より座席券配付(先着120名) ②ギャラリートークvsトーク ―大学院生と美術館館長 11月24日(日)14:00~15:00 逸翁美術館展示室 京都大学大学院 美学美術史学専修 仁方越洪輝氏 公益財団法人阪急文化財団 理事・館長 仙海義之 ※聴講無料、要当日観覧券 ③呉春作品をめぐる絵画vs文学 ―イメージ×テキストのシナジー 11月17日(日)14:00~15:30 池田文庫多目的室 神戸市外国語大学 教授 馬渕美帆氏 東京文化財研究所 研究員 安永拓世氏 ※聴講無料、要当日観覧券。午前10時より逸翁美術館にて座席券配付(先着50名) |
主な展示作品 | 寒林落日図 平家物語大原小鹿詞図 十二か月京都風物句図巻 蕉葉雷神図(円山応挙・呉春合作) 桜花游鯉図 白梅図屏風(重要文化財)※後期10/26~12/8展示 ※目録はこちら(PDF1.05MB) |
観覧料 | 一般 700円 大・高生 500円 中・小生以下無料 シニア(65歳以上)500円 |
アクセス | 阪急電鉄宝塚線 池田駅から北東へ徒歩約10分、詳細はこちらへ。 |
主催 | 公益財団法人阪急文化財団 |
お問い合わせ | 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館 TEL 072-751-3865 FAX 072-751-2427 |