逸翁美術館開館60周年記念展 第四幕

ひねもす蕪村 絵と俳句

期間:10月28日(土)~12月17日(日)

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  与謝蕪村は南画の大成者の一人であるだけでなく、俳句と絵を合わせた「俳画」の創始者でもあります。絵画の師を持たなかった蕪村ですが、中国の画家が描いた文人画の世界に、叙情性を加えた南画からは、独自の境地にたどり着いたことがわかります。また「はいかい物の草画、凡海内に並ぶ者覚無之候」と、俳句に画を添えた「俳画」に対して、強い自負を持っていた蕪村。その軽妙洒脱な俳画は、南画とはまた違う魅力を私たちに強く感じさせてくれます。

 また、蕪村の俳句を物語る上において、松尾芭蕉の存在を欠かすことはできません。芭蕉への敬慕の念は、芭蕉庵を再興する際の詳細な指示を送った書簡や、芭蕉の紀行文「おくの細道」を全文書写し、そこに挿画を加えた「奥の細道画巻」を生涯に複数点制作したことにも現れています。

 本展では、逸翁が集めた蕪村コレクションの中から厳選した作品を一堂に展示し、「奥の細道画巻」を中心に、蕪村の「絵と俳句」の魅力をご紹介します。「ひねもす(終日)のたりのたりかな」の如く、蕪村の世界をごゆるりとお楽しみください。

第四幕 奥の細道画巻
晩秋遊鹿図屏風(右)
会期 10月28日(土)~12月17日(日)
休館日 毎週月曜日
開館時間 午前10時~午後5時(ただし入館受付は4時30分まで)
講演会 日時  11月11日(土)午後2時より
講師  静嘉堂文庫美術館 館長 河野元昭氏
演題  「ひねもす蕪村を語りつくす―饒舌館長池田に見参!!」
ギャラリートーク 11月25日(土)午後2時より 担当学芸員による展示解説
主な展示品

重要文化財  奥の細道画巻 与謝蕪村筆
重要美術品  晩秋遊鹿図屏風 与謝蕪村筆
闇夜漁舟図 与謝蕪村筆
「又平に」句自画賛 与謝蕪村筆
「菊の露」句自画賛 与謝蕪村筆  他

目録はこちら。(PDF 985KB)

観覧料 一般 700円
大・高生 500円
中・小生以下無料
シニア(65歳以上)500円
アクセス 阪急電鉄宝塚線 池田駅から北東へ徒歩約10分、詳しくはこちらへ
主催 公益財団法人阪急文化財団
お問い合わせ 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館
TEL 072-751-3865  FAX 072-751-2427