燻蒸作業
2015年11月26日
ただいま、当館では新収資料の燻蒸作業を行なっています。 最近ではIPMという、虫害などが発生する前に、 トータル的に発生しないようにする考え方が主流で、 もちろん、当館でもその考え方に沿っています。 ただ、どうしても新収資料などでは、薬剤を使った燻蒸を必要とすることもあって、 専門業者の方にお願いして実施しています。このような形で部屋の中に小さな部屋を作って、 その中に作品を入れて、薬剤を充満させていきます。 この見慣れない機械を使います。
ちらっと写ってるのは、イカリ消毒さんの方です。 大変な作業、お世話になっております。 薬剤が洩れたら大変なことになるので、最も気を使います。 これは薬品を使っての燻蒸ですが、別の部屋では二酸化炭素を使った燻蒸もしていました。 二酸化炭素は私たち学芸員が直接作業をするのですが、 こちらも気をつけないと最悪生命も危険になるので大変です。 二酸化炭素の濃度を測るために専用の検知器を使用します。 これが私たちの安全を守ってくれる、大袈裟にいうと生命線です。 ところが、今回計測している最中にいきなりその大切な検知器の電池が切れるというアクシデントがありました。 ちょっと焦りましたね・・・ こんなことがないようにする必要があるのですが・・・次は気を付けます! 大切な資料を後世に伝えていくための、作業の様子をご案内しました。 普段、学芸員が何をしているのかわからない!そんな声にお応えしてみました。 突然寒くなってきましたね。体調には十分お気を付け下さい。 また、現在秋季展「秀吉の時代 ―桃山時代の光と影―」を12月13日(日)まで開催中です。 重要文化財「豊臣秀吉画稿」はこのチャンスを逃すとしばらくまた見ることが出来ません。 是非この機会にご来館ください♪ (学芸員A)