阪急文化財団ブログ

「料理を楽しむ ~再現!逸翁の茶懐石~」第1弾「洋懐石」

このたび、春季展「器を楽しむ~逸翁の茶懐石~」に因んだイベント、
「料理を楽しむ ~再現!逸翁の茶懐石~」の第1弾イベントとして洋懐石の部が終了しました。

会場はこのたびのイベントに、とてもお世話になっている「宝塚ホテル」様です。

今回お借りした場所は東館5階のゴールドの間でしたが、
お部屋のすぐ横にチャペルがあるフロアで、
エレベーターを降りてすぐのフロアの床に
「実は隠しハートがあるんですよ!」と教えてもらって合間に探してみましたが、
5つあるうち、4つしかみつかりませんでした・・・
見付けたら幸せになれるそうなんですけど、なんとも悲しい結果に(笑)

そんなことは置いておいて、
まず料理を食べて頂く前に、この度の展覧会の担当学芸員より、
逸翁の茶懐石がどのようなものだったのか、逸翁と洋食との関わりや、
宝塚ホテルの歴史や戦中に考案された「宝米」などのお話しをさせて頂きました。

また、続きまして今回お料理を再現頂きました、
宝塚ホテル総料理長の北浦様に、本日のメニューについてと、
実際に「宝米」を再現された際のご苦労話についてお話しいただいた後にいよいよお食事です。

宝米はじゃがいもを原料にして作られたものなので「米」ではないのですが、
再現するのが非常に手がかかるものなんです。
北浦総料理長に言われるまで、宝米を再現していただく発想がなかったので勿体ないことをしました。

また今度宝塚ホテルで再現されるそうですので、その際には是非召上がってみてください。
私も機会があれば是非食べてみたいな、と思っています。

食事前の風景はこんな感じです。

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(参加者の皆さまのお顔がわからないようにぼかし処理をしています)

メニューです。

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お料理はこのような感じです。

コンソメスープ

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彩サラダ
 
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ドレッシングに工夫していただいたとのこと。

メインの国産牛ミニステーキと鯛のフライ

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通常は和食で使用する器に盛り合わせて頂きました。
和と洋のコラボが素敵ですよね。

デザートのオペラ
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お皿に宝塚ホテルの外観の絵があるのがわかりますか?
実はこれチョコレートで書いてあるんです♪

デザートにお飲み物がついていました。
逸翁のメニューでは本来デザートはフルーツポンチだったのですが、
その際は食事の後にお茶があったので軽めの設定だったものを、
今回のイベントでは食事のみでしたので、少しボリュームを大事にしていただいたそうです。

どれも美味しそうですよね。
お食事の後には、参加者の皆さまから集めた質問を北浦様や、担当学芸員が答えるコーナーも行いました。

私のつたない司会で申訳なかったですが、
北浦様のお話しもとても面白く、
お見送りの際に参加者の皆さまから「面白かったです」「美味しかったです」との感想を頂き、ほっと一安心しております。

6月にはまた和懐石の再現イベントがありますので、
そちらも成功に向けて頑張りたいと思っています!



(A)


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~6月7日(日)まで