阪急文化財団ブログ

市川明先生による宝塚歌劇の講演会

来る3月1日、小林一三記念館「旅するTAKARAZUKA」展に合わせて
講演会「宝塚とドイツ語圏演劇 ―表現主義から『エリザベート』まで―」が開催されます。

講師は大阪大学名誉教授の市川明先生です。

ご専門はドイツ文学・演劇で、
ブレヒトやハイナー・ミュラーなどドイツ現代演劇を主に研究されています。

宝塚歌劇に関しても、今回ご講演をお願いするきっかけともなったのですが、
『演劇インタラクティヴ―日本×ドイツ』(早稲田大学出版部、2010年)や、
当財団刊行の『館報池田文庫』(30号)などにご論考を発表されています。

NHKドイツ語講座でもお馴染みの先生で、ドイツ統一を背景に進む双子の物語
「レアとラウラと楽しむドイツ語」は記憶に新しいところです。

ドイツ語圏戯曲の翻訳でもご活躍で、近年では、
ジャニーナ・カリブナリウ『ケバブ』
ゲーテ『タウリス島のイフィゲーニエ』
フリードリッヒ・デュレンマット『老貴婦人の訪問』
などが関西の劇場でも上演されました。

宝塚歌劇というとフランスをイメージする方も多いですが、
歴史的にはドイツ語圏演劇も重要な参照事項でした。
海外公演でもドイツには1938年と2000年に2度訪れていますし、
人気演目『エリザベート』のオリジナルはウィーン発のミュージカルです。

どんなお話を伺うことができるのでしょうか。
当日小林一三記念館に入館される方は無料でご聴講いただけますので、
この機会をどうぞお見逃しなく!(先着120名)

なお講演会場は小林一三記念館ではなく、そこから徒歩2分ほどの
逸翁美術館マグノリアホールですので、ご注意くださいませ。

(Y)