美術品の撮影
2015年01月28日
今日は撮影中の一コマをご紹介します。 展示図録に掲載するためや、作品保全のためなど、 様々な観点から収蔵美術品のデジタル撮影をここ数年執り行なっています。 大体年に3~4回程度の撮影を実施するんですが、 どんどん撮影機材に工夫が加えられていって、最初の頃に比べるととてもスムーズになりました。 昔はフィルム撮影でしたが、今ではデジタル撮影です。 撮影したその場で状態がわかるので撮り直しなどのロスがないことと、 微妙な角度の違いなどもすぐに調整出来るのでいいですね。 もちろんフィルムにはフィルムの良い点はあったわけですが。 掛軸などの平面の作品は、角度というものの違いは出ませんが、 茶碗などの立体の作品は、ほんの少しカメラの高さをかえたり、 作品の振り方を変えてみたりするだけで、かなり印象が変わってしまいます。 この辺りには撮影を担当した学芸員の好みが出るところでしょうね。写真はいつも撮影でお世話になっている会社の方です。 美術品の撮影前にカラーチャートの撮影をしているところです。 私がカメラを向けたので、照れ笑いを浮べられています(笑) (※掲載許可はいただいています!)
今日撮影したのは、呉春の「松下游鯉図」を始め、屏風などです。 呉春の作品は比較的ポジフィルムでの撮影が進んでいたのですが、 少しずつデジタルでの撮影を行っている途中です。 なかなか学芸員が普段どんな仕事をしているかよくわからない!という事を、 昔言われたことがあったので、今日はご紹介でした♪ (A)