阪急文化財団ブログ

筑前琵琶 上原まりさんコンサートを開催しました♪

おはようございます♪

今日は、昨夜開催した、当館展示室での初めてのコンサート、

「筑前琵琶 上原まり 幽幻の調べ -白梅図屏風とともに-」について、

裏話をまじえつつご紹介したいと思います。

 
 

まず、何と言っても心配だったのが、会場設営!

これは、前日の夜に、展示室内で入念なセッティング検証を行い、

椅子を一度全部並べて配置を確認、ビニールテープでバミる(マークを付ける)ことにしました。

展示室の床に転々と黒いビニールテープが貼られていたのは、少し不気味でした(笑)

 
 

音響の方(PAさん)にも入っていただいて、

上原さんもわざわざ前日にもご来館いただき、音合わせ。

何と言っても展示室ですから、音の響きがどうなのかなぁと思っていたのですが、

想像していたよりも、ずーっと音がいい具合に響き一安心でした。

 
 

このリハーサルの日に、初めて上原さんの琵琶をお聞きしたんですが、

とても素晴らしく、私達がお客様より先に興奮する始末でした。

 

 

そして、当日(4日)、展示室内からお客様がいらっしゃらなくなったのを見計らって、

会場設営をスタートさせました。

何と言っても開場まで40分しかなく、時間との勝負。

職員を椅子並べ係、舞台設置係にわけて、人海戦術です。

一番の心配でしたが、前日の準備のおかげで、30分で予定通り整えることができました。
 
 

 

2012.2.4

これは、ライティングチェックなどをしている最後の状態です。 すでに、展示室内に所狭しと椅子が並べられてるのがわかりますか? そしてたくさんの方に並んでいただいておりましたので、予定を10分早めて開場。 チケットは既に全席完売しておりましたので、大変な数のお客様に来て頂きました。     そして、開演。 上原さんは、平清盛がとてもお好きだということで、 自然解説にもその思いが伝わってきました。 「平家物語」の物語の内容を説明いただいて後、弾き語りをしていただいたので、 とてもわかりやすく、場面が臨場感をもって容易に想像できました。 あまり「平家物語」をご存じない方にも、とてもわかりやすかったのではないでしょうか。 上原さんはお話になるときは、とても可愛らしい声をされているのですが、 一度弾き語りをされると、低音のとても迫力のある声になられるんですね。 「平家物語」から2場面「祇園精舎」と「壇ノ浦」、 「吾妻鏡」から1場面、静が鶴岡八幡宮で舞を踊る場面を弾き語りいただきました。 そして、最後には、洋楽と琵琶のコラボレーションということで、 平城遷都1300年祭の時に、作曲家の大島ミチルさんと共に作曲された、 「まほろば」という曲を演奏してくださいました。 もう、リハーサルの時にこの「まほろば」を最初にお聞きしてから、 ずーっと脳内リフレインするくらい素敵な曲です。 アンコールにもお答いただき、展示室内でのコンサートは幕を下ろしました。 お帰りの際に、お客様にも「とてもよかったです」とお声掛けいただき、 こちらとしても初めての企画でしたから、どうだろう?? と不安に思っていた部分もありましたので、 とても嬉しかったです。 まだまだ反省点や課題はあると思いますが、今後もこのような企画が実現できればいいな、 と職員一同考えています。 今日も頭の中には「まほろば」が鳴り響いています♪ ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ~3月4日まで、早春展「呉春の俳画と写生画 -特別公開 重文「白梅図屏風」-」開催中! 詳しくはこちらからどうぞ