歌舞伎の役柄で「敵役(かたきやく)」とは悪役のこと。その敵役にはさまざまな種類があります。「実悪(じつあく)」とは、文字通り実に悪い役。公家など高貴な身分の「公家悪(くげあく)」。ゾクッとするような美しさで色気があるのは「色悪(いろあく)」。国を乗っ取るほどの大悪人は「国崩し(くにくずし)」。中には笑いを取る「ちゃり敵(がたき)」もいます。
悪役たちを並べてみると、舞台に登場しただけで一目で「ワル」とわかる扮装の特徴も見えてきます。一見ワルそうなのに、ストーリーが進むと、性根は情の深い善人だったという役との違いも探してみましょう。 ヒーローに敵対する脇役だけでなく、主役にもなる悪役たち。残虐、冷酷、無情と根っからの悪人なのになぜか惹きつけられる魅力に注目!

