2014秋季展 新館開館五周年記念 「月を愛でる -うつろいと輝きの美-」
「月」は、古来より、日によって姿を変えるところや、その不思議な魅力によって、私たち日本人の心に大きな影響を与えています。「雪月花」「花鳥風月」「清風明月」など、四季の風景や自然の美しさを謳う言葉に「月」は採り上げられて、美しい姿が観賞されてきました。また、「中秋の名月」に代表される月見の風習は各地に今も息づいています。
美術の世界においても、宗教美術をはじめ、水墨画や絵巻、近世の屏風絵などに、月の姿である月輪は、古来より多くの芸術家にとって格好の題材となりました。手箱や硯箱などの蒔絵の意匠、陶磁器への絵付など、その様相は極めて多彩で私たちを魅了し続けています。
このたびの展覧会は、「詠む」「描く」「作る」「飾る」「奏でる」をテーマに、それぞれの世界で表現された、「月」本来の持つ自然と調和する美しさを感じられる作品を展示し、私たちが「月」に寄せた「想い」をさぐろうとするものです。
様々に移ろう「月」の魅力をお楽しみください。
【会 期】 2014年10月11日(土)~11月24日(月・祝)
【主な展示品】 重要文化財「佐竹本三十六歌仙切 藤原高光」 阪急文化財団蔵
重要美術品「晩秋遊鹿図屏風」与謝蕪村筆 阪急文化財団蔵
「嵐山春暁図」円山応挙筆 阪急文化財団蔵
君が千歳硯箱 阪急文化財団蔵
【ギャラリートーク】 10月18日(土)、11月9日(土) 各日午後2時から担当学芸員による展示解説
【講演会】 《日本人の心 ―雪月花をめぐって― 》
日 時 11月15日(土) 午後2時~
講 師 冷泉為人氏 公益財団法人冷泉家時雨亭文庫理事長
会 場 マグノリアホール(逸翁美術館内)
※入館者聴講無料・午前10時より座席券配布 先着120名
【休 館 日】 毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
【開館時間】 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
【入館料】 一般1,000円(小林一三記念館・池田文庫展覧会との共通入館券)
シニア(65歳以上)の方700円、大・高生600円、中・小生以下無料
【主 催】 公益財団法人阪急文化財団 ・ 読売新聞社
※お問い合わせ 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館
TEL 072-751-3865 FAX 072-751-2427