2020展示Ⅲ

歌舞伎の中の女たち   ― 姫・妻・悪女 -

期間:2020年9月19日(土)~12月6日(日) ※10月19日~10月30日展示替え休館

姫妻悪女 広報用S 4269-1~3国周画 明治27年1月歌舞伎座 本朝廿四孝 尾上菊五郎5(八重垣姫)

女方(おんながた)とは、男性ばかりで演じる歌舞伎の中の女性の役、またそれを演じる俳優のことで、その中にはさまざまな役柄があります。

 まず若い女性を代表するのはお姫様。赤い衣裳を着ることから「赤姫」と呼ばれます。赤は恋する姫の積極的で一途な情熱を表しているのです。

 そしてもう少しオトナな女性といえば夫のために身を挺して尽くす妻。中でも毅然とした武士の女房や武家に仕える女性は、髪型から「片はずし」と呼ばれます。

 さらに江戸時代後期に登場した「悪婆(あくば)」は、惚れた男のためなら悪事も犯す伝法肌の姉御。でも手の付けられないワルではなく、憎らしいけどその一途さがいじらしい女性です。

 本展では、このような女方を描いた浮世絵から、衣裳が表わす意味や、役の性根を読み解きます。浮世絵に描かれるのも、現代の舞台で演じるのも全て男性だということを忘れてしまいそうな究極の「女方芸」に触れてください。

 

会期 9月19日(土)~12月6日(日)
休館日 毎週月曜日(但し9月21日、11月2日、23日は開館、9月23日、11月4日、24日は休館、10月19日(月)~10月30日(金)は展示替えのため休館)
開館時間 午前10時~午後5時(ただし入館受付は4時30分まで)
観覧料 一般 700円
大・高生 500円
中・小生以下無料
シニア(65歳以上)500円
講演会

11月21日(土)午後2時より

「歌舞伎女方の魅力」

講師 水田かや乃氏(前園田学園女子大学近松研究所教授)
ご好評につき受付を終了致しました。

※完全事前申込み制(申込みについてはこちらから)

※状況により予定を変更することがあります。

アクセス 阪急電鉄宝塚線 池田駅から北東へ徒歩約10分、詳細はこちらへ
主催 公益財団法人阪急文化財団
お問い合わせ 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館
TEL 072-751-3865  FAX 072-751-2427