2020展示Ⅰ

百鉢展

期間:2020年1月18日(土)~3月15日(日)

2020展示1
ヴェネチア縦縞ガラスレース鉢
ヴェネチア縦縞ガラスレース鉢

 鉢は、元来は僧侶が所持する食器を指す言葉で、金属製や陶磁器で作られたものが原則でしたが、やがて広く料理の中に取り入れられるようになると、その大半が陶磁器で作られるようになります。料理に用いられた鉢は、丼鉢や菓子鉢などの用途に応じた名称や、平鉢や角鉢、鉦(銅鑼)鉢といった形状によって分類された呼び名がつけられ、様々な種類の鉢が作られていきました。また、茶の湯においては、懐石の器として用いられる他に、大振りの深鉢に塗蓋を誂えて水指に転用した例も多く見られ、数寄者の好みを見ることが出来ます。

 かつて小林一三(逸翁)は、鉢を一〇〇点集めようと思い立ったと言います。昭和38年、逸翁のその想いを懐旧して百点の鉢を出品し、展覧会を美術館で開催した際のことを、「「それ百八(鉢)煩悩というじゃないか・・・」とは先生(逸翁)一流の洒落でしたが、その収集は和・中・洋にわたってたちまち百を越え、美術館へ頂いたときには三倍近くになっていました」と当時の職員が回想しています。今回の展示では、この展覧会を再現しつつ、「百八(鉢)」にかけた108点の鉢を出品いたします。個性豊かな「百八(鉢)」の世界をご覧下さい。

会期 1月18日(土)~3月15日(日)
休館日 毎週月曜日(ただし2月24日開館、2月25日休館)
開館時間 午前10時~午後5時(ただし入館受付は4時30分まで)
講演会 日時  2月23日(日)午後2時より
講師  千家十職 土風炉・焼物師 永樂善五郎氏
演題  永樂家のいろいろ

※聴講無料、要観覧券。午前10時より座席券配付(先着120名)
ギャラリートーク 2月8日(土)午後2時より 担当学芸員による展示解説
主な展示作品 五彩花鳥魚兎文鉢
備前饅頭抜手鉢
雲鶴文四方鉢  永樂保全作
雪竹手鉢  仁阿弥道八作
ヴェネチア縦縞ガラスレース鉢
など、108点

※目録はこちら(PDF0.9MB)
観覧料 一般 700円
大・高生 500円
中・小生以下無料
シニア(65歳以上)500円
アクセス 阪急電鉄宝塚線 池田駅から北東へ徒歩約10分、詳細はこちらへ
主催 公益財団法人阪急文化財団
お問い合わせ 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館
TEL 072-751-3865  FAX 072-751-2427