2019展示Ⅲ

青と赤の煌めき 美術工芸品を彩る色の世界

期間:2019年7月6日(土)~8月25日(日)

2019展示3
(上)万暦染付雲鶴文食籠(下)五彩刀馬人文六角合子
(上)万暦染付雲鶴文食籠 (下)五彩刀馬人文六角合子

 青色と赤色、みなさんはどんなイメージを持っていますか?冷静な青、情熱の赤、澄み渡る青空、燃えさかる赤など、あらゆる場面において対比して採りあげられることの多いこの二つの色。絵画では人物が身にまとう衣装に意味をもたせるために使われたり、やきものでは器面の模様を華やかに彩る顔料・染料として用いられています。

 青と赤、先に「色」として注目を集めたのは赤だったと言われています。最古の壁画や土器、時には身を彩る色として世界各地で用いられました。しかも赤い色には不思議な力があると考えられたのでしょうか。神様の像やお供えを入れる祭器などにも赤い色が用いられた例が多くあります。

 青色は、ラピスラズリやトルコ石、日本では翡翠などの青い石が尊ばれ、石そのものを神像に用いられたり、首飾りなどの装身具として加工され、護符のように身につけることも多くありました。また青磁や瑠璃色の鉢などが産み出されたのも、青空や星が瞬く夜空など、美しい青色への憧れかもしれません。このように、赤と青、どちらにも不思議な力や魅力を古来より感じ、その思いを形にしてきたことがわかります。

 この展覧会では、青と赤、それぞれの色が持つ「色の力」や「神秘的な魅力」を、絵画ややきものなどを通してご覧いただきます。時を超えて愛でられる、青と赤の世界にご案内します。

会期 7月6日(土)~8月25日(日)
休館日 毎週月曜日(ただし7月15日・8月12日開館、7月16日・8月13日休館)
開館時間 午前10時~午後5時(ただし入館受付は4時30分まで)
講演会 日時  8月10日(土)午後2時より
講師  一般財団法人日本色彩研究所 常務理事 名取和幸氏
演題  色に込められた思い―青と赤のプロフィール

※聴講無料、要観覧券。午前10時より座席券配付(先着120名)
ギャラリートーク 8月3日(土)午後2時より 担当学芸員による展示解説
主な展示作品 万暦染付雲鶴文食籠  明時代
青地色絵金彩双鳥文鉢     13~14世紀
五彩刀馬人文六角合子 獅子鈕  明時代
五彩花鳥文平鉢(呉州赤絵)        その他

※目録はこちら(PDF912KB)
観覧料 一般 700円
大・高生 500円
中・小生以下無料
シニア(65歳以上)500円
アクセス 阪急電鉄宝塚線 池田駅から北東へ徒歩約10分、詳細はこちらへ
主催 公益財団法人阪急文化財団
お問い合わせ 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館
TEL 072-751-3865  FAX 072-751-2427