逸翁美術館開館60周年記念展 One more

未来につなぐ 和の意匠(デザイン)力

期間:2018年3月24日(土)~5月6日(日)

第六幕_B2_0223

この展示では、絵画や工芸品の中に見られる文様や意匠が持つ、時代を超えた魅力を紹介します。
[重要美術品]袈裟襷文銅鐸(伝奈良県添上郡櫟本村出土)や[重要美術品]須恵器 脚付鳥蓋壺など、はるか昔に作られた物の姿や図柄にも、現代の私たちは新鮮な印象を覚えます。その大らかで平明な姿には、日本人が共有する造形感覚の原点があるようです。また、「あわれ」「わび・さび」といった情趣からは、[重要美術品]芒蒔絵棚など、移ろいゆくものをモチーフに選び、余白の静寂を愛おしむ作品が生まれました。そして、[重要文化財]三十三間堂通矢図屏風や[重要文化財]花鳥蒔絵螺鈿洋櫃(付属籐編外櫃)などに感じられる華やかな気分には、祭礼・遊楽の折々に抱く感興に通じるものがあります。
それぞれの時代の日本人の感性が生み出した文様や意匠は、歴史の中で繰り返し用いられ、様々な美術工芸品の上に形を変えて親しまれてきました。今、私たちが眼にする美術工芸品の意匠もまた、未来の文化を生み出す財産となって活かされることでしょう。本展では、こうした「平明」「静寂」「遊楽」の三つの観点から作品を選び、未来につなぐ和の意匠(デザイン)力を示してみたいと思います。

三十三間堂通矢図屏風
会期 2018年3月24日(土)~5月6日(日)
休館日 毎週月曜日、ただし4月30日(月)開館、5月1日(火)休館
開館時間 午前10時~午後5時(ただし入館受付は4時30分まで)
講演会 日時  4月28日(土)午後2時より
講師  阪急文化財団学芸課長 仙海義之
演題  日本人の三美意識─平明・静寂・遊楽
ギャラリートーク 3月31日(土)午後2時より 担当学芸員による展示解説
主な展示品

重要文化財  花鳥蒔絵螺鈿洋櫃 付属籐編外櫃
重要文化財  三十三間堂通矢図屏風 六曲一隻
重要美術品  古瀬戸印花菊文瓶子
重要美術品  須恵器 脚付鳥蓋壷
重要美術品  芒蒔絵棚
重要美術品  袈裟襷文銅鐸 伝奈良県添上郡櫟本村出土

※ 目録はこちら。(PDF 998KB)

観覧料 一般 700円
大・高生 500円
中・小生以下無料
シニア(65歳以上)500円
アクセス 阪急電鉄宝塚線 池田駅から北東へ徒歩約10分、詳しくはこちらへ
主催 公益財団法人阪急文化財団
お問い合わせ 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館
TEL 072-751-3865  FAX 072-751-2427