逸翁美術館開館60周年記念展 第二幕

開け!絵巻

期間:6月10日(土)~7月30日(日)

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芦引絵
大江山絵詞

 「絵巻」は文学と美術を一つにした、日本で隆盛した様式です。説話や物語の場面場面を絵画で表し、手元で見進めて行くうちに、作品の世界に知らず知らず入り込んでしまいます。私たちが絵巻を鑑賞する場合、美術館のガラスケースの中で見るように広げられた姿で見ることが多いと思いますが、かつての所蔵者たちは手元で少しずつ送りながら鑑賞していたと考えられています。絵巻を広げていくと、細やかに描かれた人物・場景・季節などが巻物から次々に現れ出て、私たちの眼を楽しませてくれます。

この第二幕ではこうした絵巻と併せて経巻も展示し、巻物形式の作品の淵源を示します。また長い時代を経る間に絵巻や経巻が切断され、断簡の状態になっても現代に伝わっている作品も多くあり、いかに絵巻や経典が大切にされてきたかがわかります。

「開く」ことで初めて広がる「絵巻」の魅力に触れてください。

会期 6月10日(土)~7月30日(日)
休館日 毎週月曜日(ただし7月17日開館、7月18日休館)
開館時間 午前10時~午後5時(ただし入館受付は4時30分まで)
講演会 日時  7月15日(土)午後2時より
講師  学習院大学教授   佐野みどり氏
演題  「お伽草子絵巻の魅力―器物の妖怪、鼠の恋、雀の発心」
ギャラリートーク 6月24日(土)午後2時より 担当学芸員による展示概説
主な展示品

重要文化財   大江山絵詞 附詞書一巻
重要文化財   芦引絵
重要文化財   白描絵料紙金光明経 巻第二断簡(目無経)
重要文化財   十巻抄(延慶二年覚巌奥書)
重要文化財   楞伽経 巻第二(天平廿年六月廿三日願俊経)

目録はこちら(PDF915KB)

観覧料 一般 700円
大・高生 500円
中・小生以下無料
シニア(65歳以上)500円
アクセス 阪急電鉄宝塚線 池田駅から北東へ徒歩約10分、詳しくはこちらへ
主催 公益財団法人阪急文化財団
※お問い合わせ 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館
TEL 072-751-3865  FAX 072-751-2427