阪急文化財団ブログ

2016年度友の会観劇会Ver.2【永楽館歌舞伎ツアー】11月9日(水) 追加募集中!

輝虎

以前にもお伝えしましたが、この秋の観劇会は、出石の「永楽館歌舞伎ツアー」です。
人気の片岡愛之助丈の奮闘公演、ただいま追加募集中です!

只今ハッピーオーラあふれる片岡愛之助丈の座頭公演。この永楽館では毎年初役に挑戦されます。
今年は、松嶋屋さんにとって大切な演目『信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまがっせん)』より「輝虎配膳(てるとらはいぜん)」。
長尾輝虎(上杉謙信)が、武田信玄の軍師山本勘助を味方に取ろうと、勘助の母越路と妻お勝を招き、自ら料理を運んでもてなすのですが、その計略を見抜いた老母越路がお膳を足蹴に・・・(~続きは舞台で~)
とても歌舞伎らしい(当然ですが・・・)お芝居です。

さて、愛之助丈は、現在、新橋演舞場の十月花形歌舞伎「GOEMON 石川五右衛門」でも座頭として大活躍です。
永楽館の古典に対して、こちらはフラメンコを踊る石川五右衛門って・・・。
この斬新な作品を手掛けられたのは水口一夫先生。
永楽館の2つめの演目は、その水口先生が、曾我廼家五郎の喜劇作品を歌舞伎にされた「春重四海波(はるをかさねてしかいなみ)です。

ちなみに、曾我廼家五郎は、最初、中村珊之助という歌舞伎役者でした。
池田文庫でも、五郎の資料をまとめて所蔵していますので、2007年に「曾我廼家五郎の喜劇展」を開催しました。

そして、もう一つ忘れてはならない、永楽館名物「お目見得口上」。
個人的には中村壱太郎丈の「ゆるキャラ大合唱」が大好きです。
意味不明だと思いますが、これは永楽館歌舞伎ならではの異色の口上です。
今年は幸せ満載の愛之助丈がターゲットになるのでしょうか???

片岡愛之助丈、中村壱太郎丈、そして水口一夫先生、かつて阪急文化財団のイベントにご登場いただいた皆さまです。(いつもお世話になっております。)


近畿最古の芝居小屋で、バラエティに富んだ演目、この機会をお見逃しなく!


愛之助丈のサイン入り番付(プログラム)があたるかも?!

お申込み方法はこちらから

 

(学芸員T)