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館外展示のお知らせ<江戸東京博物館>

7月5日(土)より東京の江戸東京博物館において開催される予定の、

「大妖怪展 -土偶から妖怪ウォッチまで-」展

に、当館所蔵の重要文化財「大江山絵詞 下巻」が出品される予定です。

 

展覧会の内容はこちらのサイトからご確認ください。

「大江山絵詞」は7月5日から7月24日までの期間限定の展示となります。有名な場面は酒呑童子の首が斬られる場面なのですが、今回展示される場面はひと味違う場面ですのでお楽しみに!

東京でこの「大江山絵詞」をご覧いただける機会はあまり多くありませんのでこの機会に是非ごらんください♪

(学芸員A)

重要文化財「大江山絵詞」とは?

大江山絵詞は、源頼光が勅命によって配下の四天王とともに、諸神の加護を得て大江山の酒呑童子を退治するという物語が描かれたものである。酒呑童子の物語には、その住居を大江山とするものと、伊吹山とするものの二系統があり、この絵巻は大江山系酒呑童子絵巻のうち、最古のものである。他の流布本に比べ、源頼光らが鬼神征伐の勅命を受け、都を出発する日を正暦元年(990)11月1日と明記し、彼らを守護する住吉・熊野・八幡・日吉の四神が占める割合も格段に多い。
 また酒呑童子登場の場面では、「一丈許の気高くかしこく知恵ふかげな大童」と描写しているのもこの絵巻のみで、それ以外にも多くの相違点をもつ。二巻二十四図のうち、錯簡が見られ、また約十ヶ所近くの脱文があるが、別添の詞書一巻によって大部分を補うことができ、この詞書は室町時代中期の写本である。絵・詞書ともに筆者は不明であるが、絵は土佐派風である。元々は千葉の香取神宮の所蔵であり、その後松浦伯爵家に渡り、昭和9年の同家売立で本山豊実が落札した後、昭和13年8月に小林一三の元に収められた。