梅の花
2016年2月16日
土日の暖かさから一転して寒い日が戻ってきましたね。
これだけ寒暖の差があると体調管理がとても大変です。
インフルエンザやノロウイルスなども流行しているようですし、
どうぞ皆さま、健康管理にはお気を付けください。
財団の書庫の裏にある梅の木が、いつの間にか花を付けていました。


まだまだ満開とはいきませんが、側に寄ると梅花の香りがして、
心が洗われるようでした。
元々、梅は日本にはない花で、奈良時代に遣唐使が中国より持ち帰ってきたものと言われています。
現在では、花見と言えば「桜」ですが、当初は「梅」を指していました。
『万葉集』には樹木を詠んだ歌の中では「梅」が191首と最も多いのです。
「春されば まづ咲くやどの 梅の花 ひとり見つつや 春日暮らさむ」
意味:春になるとまず咲く梅の花。私一人で見て春の日を過ごすことなど出来ようか。
この歌は奈良時代の歌人山上憶良の詠んだ歌です。
春の訪れを「梅」で感じていることがわかりますよね。
春は確実にそこまで来ています。
(学芸員A)
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