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秋季展「秀吉の時代 ー桃山美術の光と影-」開催中です

10月10日(土)から、秋季展「秀吉の時代 -桃山美術の光と影-」が開幕しています。

この展覧会は、久しぶりに重要文化財「豊臣秀吉画像」が展示されています。
よくテレビや歴史の教科書でも登場する、
秀吉と言えば?という時にすぐにイメージとして浮かんでくる秀吉像は、
当館の秀吉像という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

秀吉

この秀吉像、よく使用されるのは、実は顔回りだけなことが多いので、
全体像を見たことがある、という方はもしかしたら少ないかもしれませんね。

また、よく作品をみていただくと、いわゆるバストアップといわれる部分と、
それ以外の部分の描き方に大きな差があることがわかりますか?

顔部分は非常に丁寧に描かれているのですが、
それとは対照的に胸より下はかなり雑に描かれていますし、
衣装なども飾り気がなく、上畳にも乗っていません。

この絵の顔の部分は「紙形」と呼ばれる別の紙を貼り付けてあります。
そして下の部分には「これがよくに申よしきい(貴意)にて候」と書かれています。
これにより、何枚か描かれた秀吉像の下絵の中から、
最も似ているものとして選ばれたのがこの図であることがわかります。
つまり、この作品は画稿、下図ということになります。

テレビや本などで顔はよく見るけど全体を見たことがない、
あの秀吉を見たい!そんな人は是非、12月13日まで開催中の本展にご来場ください!

もちろん、秀吉以外にも、桃山時代の光と影を象徴する作品を展示しています。
この機会にお見逃し無く♪

(学芸員A)