筑前琵琶 上原まりさんコンサートを開催しました♪
おはようございます♪
今日は、昨夜開催した、当館展示室での初めてのコンサート、
「筑前琵琶 上原まり 幽幻の調べ -白梅図屏風とともに-」について、
裏話をまじえつつご紹介したいと思います。
まず、何と言っても心配だったのが、会場設営!
これは、前日の夜に、展示室内で入念なセッティング検証を行い、
椅子を一度全部並べて配置を確認、ビニールテープでバミる(マークを付ける)ことにしました。
展示室の床に転々と黒いビニールテープが貼られていたのは、少し不気味でした(笑)
音響の方(PAさん)にも入っていただいて、
上原さんもわざわざ前日にもご来館いただき、音合わせ。
何と言っても展示室ですから、音の響きがどうなのかなぁと思っていたのですが、
想像していたよりも、ずーっと音がいい具合に響き一安心でした。
このリハーサルの日に、初めて上原さんの琵琶をお聞きしたんですが、
とても素晴らしく、私達がお客様より先に興奮する始末でした。
そして、当日(4日)、展示室内からお客様がいらっしゃらなくなったのを見計らって、
会場設営をスタートさせました。
何と言っても開場まで40分しかなく、時間との勝負。
職員を椅子並べ係、舞台設置係にわけて、人海戦術です。
一番の心配でしたが、前日の準備のおかげで、30分で予定通り整えることができました。
これは、ライティングチェックなどをしている最後の状態です。
すでに、展示室内に所狭しと椅子が並べられてるのがわかりますか?
そしてたくさんの方に並んでいただいておりましたので、予定を10分早めて開場。
チケットは既に全席完売しておりましたので、大変な数のお客様に来て頂きました。
そして、開演。
上原さんは、平清盛がとてもお好きだということで、
自然解説にもその思いが伝わってきました。
「平家物語」の物語の内容を説明いただいて後、弾き語りをしていただいたので、
とてもわかりやすく、場面が臨場感をもって容易に想像できました。
あまり「平家物語」をご存じない方にも、とてもわかりやすかったのではないでしょうか。
上原さんはお話になるときは、とても可愛らしい声をされているのですが、
一度弾き語りをされると、低音のとても迫力のある声になられるんですね。
「平家物語」から2場面「祇園精舎」と「壇ノ浦」、
「吾妻鏡」から1場面、静が鶴岡八幡宮で舞を踊る場面を弾き語りいただきました。
そして、最後には、洋楽と琵琶のコラボレーションということで、
平城遷都1300年祭の時に、作曲家の大島ミチルさんと共に作曲された、
「まほろば」という曲を演奏してくださいました。
もう、リハーサルの時にこの「まほろば」を最初にお聞きしてから、
ずーっと脳内リフレインするくらい素敵な曲です。
アンコールにもお答いただき、展示室内でのコンサートは幕を下ろしました。
お帰りの際に、お客様にも「とてもよかったです」とお声掛けいただき、
こちらとしても初めての企画でしたから、どうだろう??
と不安に思っていた部分もありましたので、
とても嬉しかったです。
まだまだ反省点や課題はあると思いますが、今後もこのような企画が実現できればいいな、
と職員一同考えています。
今日も頭の中には「まほろば」が鳴り響いています♪
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