2014年は宝塚歌劇が100周年、2015年は高校野球が100周年と、小林一三(逸翁)が創出した数々の文化事業は、現代のライフスタイルの中でも
輝きを放ち続けています。この度、逸翁美術館・池田文庫では「小林一三ワールド」と題し、文化人としての逸翁の素顔を探る催しを共同開催することといたし
ました。逸翁美術館では、「逸翁の審美眼」と題し、収集した美術品から見える逸翁の素顔をご紹介します。
逸翁が茶の湯を習い始めたのは大正4年
から5年頃、表千家の茶の湯を生形朝宗庵より学びました。独自の事業経営などからは、自由な茶風を想像されがちですが、自身が良いと思った道具を積極的に
取り入れる一方、晩年まで点前の作法を気にするなど、正に自身の座右の銘にしていた「胆大心小」そのままの茶風でした。逸翁は西洋の焼き物を茶道具に見立
てて茶会において使用したり、懐石に洋食を取り入れたり、椅子席のお茶室を考案するなど様々な工夫を行い、自身の好みのものを作家に作らせた作品も多くあ
ります。利休が自身の茶の湯である「侘び茶」を確立させたように、逸翁も自身の茶の湯を表現しようとしたのでしょう。
このたびの展覧会では逸翁の「見立て」「好み」「自作」を表わす作品を展示し、それぞれの特色をご紹介します。また、特に収蔵品の中より名品と呼ばれる作品を会わせて展示します。小林一三の世界をお楽しみ下さい。
2015夏季展【特別展】
「小林一三ワールド ―逸翁の審美眼」
期間:前期 : 7月 4日(土)~8月 9日(日) 後期 : 8月22日(土)~9月27日(日)会 期 | 前期 : 7月 4日(土)~8月 9日(日) 後期 : 8月22日(土)~9月27日(日) ※ 8月10日(月)~8月21日(金)は展示替えのため休館いたします |
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主な展示作品 | 「古筆手鑑 谷水帖」(重要文化財) 与謝蕪村筆 「須磨懐古扇面」 長沢蘆雪筆 「牡丹孔雀図」 尾形乾山作 銹絵流水文手桶水指 白釉刻花牡丹文瓶 ※ 目録はこちら。 (PDF約2MB) |
ギャラリートーク | 8月1日(土)・9月19日(土)午後2時から担当学芸員による展示解説 |
講演会 | 《逸翁の見立て・好みをめぐって》 日 時 9月6日(日) 14時より 講 師 生形貴重氏(千里金蘭大学名誉教授・表千家不審庵文庫運営委員) 会 場 マグノリアホール(逸翁美術館内) ※入館者聴講無料・午前10時より座席券配布 先着120名 |
休 館 日 | 毎週月曜日(ただし7月20日、9月21日は開館、 7月21日、9月24日及び8月10日~21日は休館) |
開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
観覧料 | 一般 800円 大・高生 500円 中・小生以下無料 シニア(65歳以上)600円 なお、2015夏季展期間中、逸翁美術館、小林一三記念館、池田文庫 (展示室)3館共通券(一般1000円)もございます。 |
主 催 | 公益財団法人阪急文化財団 |
※お問い合わせ | 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館 TEL 072-751-3865 FAX 072-751-2427 |