阪急文化財団ブログ

ブログメニュー

茶碗トークShow作る人×売る人×使う人

茶碗トークShow
16-05-21-13-49-48-475_deco

昨日は「茶碗トークShow 作る人×売る人×使う人」を開催しました。

こういったトークショーは初めてだったのでどうなるのか少し心配していましたが、たくさんのお客様にもお越しいただき、漏れ聞こえてくる笑い声などからもなんとか上手くいったのかな、と思っています。

作る人である陶芸家の村田浩一郎先生には、ご自身の作陶についてや、陶芸の時に使う「土」の話などをお聞きしました。

印象的だったのは、轆轤(ろくろ)を回すときに余りにも手際よく形を作られるので、てっきりそれを全て焼き上げるのかと思ったら、渇かして削りだして釉掛けをして、その中で出来の良い物を取捨選択して焼かれるんだ、ということでした。つまり良い物だけが残されていくわけですね。

また、大自然の中にご自身の作品を置いて写真撮影をされることが多くあるそうなのですが、その時に「お茶碗は格の高いお道具なのですから座敷の上で」と言われることもあるそうです。ただ村田先生は茶碗は土から出来ているものだからこそ、自然の中においても輝く、そう考えられているそうです。

売る人、北川昭雲堂・北川正治氏には、少しぶっちゃけトークのようなものを行っていただき、お店で販売されているお茶碗の値段を仰った時には会場内から「おおー・・・」という声が聞えてきました。

茶箱の紐の結び方や、実際に茶碗が収められている箱の話なども実演を交えてご紹介いただきました。

使う人である三丘園茶店 宮川宇一氏には、知っているようで知らない「お茶」についてのお話しなどを伺いました。逸翁の提唱した大乗茶道は、様々な方にお茶を楽しんで頂くことです。

お抹茶は決して特別な場でだけの飲み物なのではなく、日頃からお抹茶を楽しんで欲しい、そんな逸翁の想いも合わせてご紹介いただきました。

3人の立場の違う方からそれぞれの特徴に合わせたお話しをお聞きすることができました。

村田浩一郎様、北川正治様、宮川宇一様、本当にありがとうございました。

(学芸員A)

館外展示のお知らせ<世田谷美術館>

世田谷美術館で開催中の「竹中工務店400年の夢 時をきざむ建築の文化史」展に、池田文庫所蔵の宝塚少女歌劇ポスターが出品されています。

竹中工務店によって初代・宝塚大劇場が建設されたのは1924(大正13)年のことですが、その当時のポスターが3点出ています。可愛らしい女の子の絵が描かれたポスターが2点、もう1点は字だけの珍しいものです。「民衆娯楽の理想郷」といった、当時のキャッチフレーズも見られます。

 世田谷美術館では、昨年の「東宝スタジオ展 映画=創造の現場」に引き続き、「企業と文化・芸術」に注目された展覧会を続けて開催されています。今後も目が離せません。

 「竹中工務店400年の夢」展は2016年6月19日まで。ぜひ足をお運びください。

 

(学芸員Y)

友の会限定特別講座のお知らせ

阪急文化財団友の会では、会員の皆様を対象に、特別講座を開講しています。芸術がより身近なものとなるよう、学芸員の目線からさまざまなお話をさせていただきます。本年度は以下のとおりの予定です。

 

6月4日(土) わかる日本画 説話画 (1)
7月29日(金) わかる日本画 説話画 (2)
下半期予定   歌舞伎をたのしむ(1)
下半期予定   歌舞伎をたのしむ(2)

基本的に一話完結ですので、どれか一つでも大丈夫です。会員ではないけど聴いてみたいという方、この機会にぜひ入会をご検討ください。他にもさまざまな特典をご用意しております。


→詳しくは阪急文化財団友の会

(学芸員Y)

館外展示のお知らせ〈吹田市立博物館〉

大阪・吹田市立博物館で開催中の「“田園都市”千里山 ~大正時代の理想郷~」展に、池田文庫所蔵の阪急開業当時のポスター(レプリカ)が出品されています。

阪急電鉄が開業したのは1910(明治43)年のことですが、このポスターには実現に至らなかった有馬や野江への路線も描かれています。実はNHKドラマ「経世済民の男 小林一三」でも同じポスターのレプリカが使われました。

 この展覧会では、千里山だけでなく、池田、箕面、豊中の史料も出ています。明治末からはじまる北摂の郊外住宅開発と、その背景にある日本版田園市都市思想を紹介する興味深い展覧会でした。

 「“田園都市”千里山」展は2016年6月5日まで。ぜひ足をお運びください。

 

(学芸員Y)

館外展示のお知らせ<大阪市立美術館>

現在大阪市立美術館において開催中の展覧会

「大阪市立美術館開館八十周年記念公益社団法人日本書芸院創立七十周年記念

王羲之から空海へ 日中の名筆 漢字とかなの競演」(詳細はこちら)

に、当館の収蔵品4点が展示されています。

3801_02
3848-2
0004
0011

重要文化財「継色紙 あまつかぜ」 伝小野道風筆

重要文化財「谷水帖」

「関戸本古今和歌集」 伝藤原俊成筆

「香紙切麗華集」 伝小大君筆

以上の4作品です。

ご紹介が遅かったので、「香紙切麗華集」は既に展示が終っていましたが、「継色紙」と「関戸本」は明日1日まで、「谷水帖」は5月8日まで展示されているようです。

ぜひ当館の展覧会とあわせてお出かけください♪

(学芸員A)

館外展示のお知らせ<大阪歴史博物館>

本日4月29日(金)より、大阪歴史博物館において開催される、

大阪歴史博物館 15周年特別展

「近代大阪職人図鑑 -ものづくりのものづくり-」

展において、当館の収蔵品も6点展示されます。

A1129_01
4233
1387_01

この展覧会は近代大阪において時代の荒波にもまれながらも、様々な作品を残した大阪の職人を採り上げています。小林一三は同時代に生きたこれら職人たちを後援し、様々な好みものなどを作らせて、茶会で用いたりしていました。

右端の写真、ぱっとみると小さな土器の様に見えると思いますが、実はこれ土器ではありません。正体については実際に展示している作品をよーーーーーく見ていただければわかると思います。

4220_01
A1045_01
1327_01

私も先日一足お先に拝見してきましたが、

当館の展示室では見れない表情を見せてくれていましたので、嬉しかったです。

特に、亀香合は実物をよーく見ると、なんとも言えない愛らしさです。

ぜひ、当館の展覧会と合わせてお出かけください♪

 

(学芸員A)

梅田でチェック!

運が良ければ見れるかもしれない春夏展のサイネージ広告が現在梅田の各所で放映されています。

・阪急電車2階・3階改札出てすぐの柱

・阪急電車2階改札口を出てJRへの乗り換え通路

・阪急百貨店前

・阪急電車2階改札口から出て、1階コンコース付近

 

ここに春夏展「茶碗抄 -茶碗を楽しむ10の法則―」のサイネージ広告が出ています。

 

こんな感じですね♪

DSC_0040

このショットを抑えるために、ちょっと不審者状態になりながら待つこと数分、すぐに見ることができたところから15分経っても全然映ってくれないところまでありました(笑)

財団職員もほとんどみたことがないという広告ですが、もし目についた時には少しだけ足を止めて見ていただけたら嬉しいです。

(学芸員A)

新しいHPが公開されました!

本日から新しいHPが公開されました。

(ところどころ至らないページがあるかもしれませんが、徐々に整えていく予定です。)

 

前のHPと違うのは、スマートフォンなどでの表示にも対応していることです。

あわせてTwitterやFacebookなども始める予定です!

展覧会やコンサート情報などのそれぞれのページにTwitterやFacebookのシェアボタンも用意しております。

気に入った情報があれば是非シェアしていただければ嬉しいです!

これからもよろしくお願いします!

(学芸員A)

八重桜が満開に・・

阪急文化財団のバス駐車場は、逸翁美術館と池田文庫の敷地の斜め下辺りにあるのですが、

そこの一角に植わっている八重桜が満開になっていました。

DSC_0050

また、側に咲いているツツジも身頃になってきていました。

DSC_0051

とても美しく咲いています。

是非お出かけがけらご覧ください。

ただいまは、「茶碗抄 ―茶碗を楽しむ10の法則―」の前編を開催中です。

お気に入りの一碗を見つけに足をお運びください。

熊本地震

この度、平成28年4月14日、16日に発生いたしました(2016年)熊本地震で亡くなられた方々に哀悼の意を捧げますとともに、被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

一刻も早い復旧を祈念申上げます。