阪急文化財団ブログ

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節分

明日2月3日は節分ですね。
節分は立春の前日にあたりますから、寒さの底の日とも言われています。
実際には、まだまだ寒い日が来たりするのでしょうが、
暦の上では春はもうすぐそこになるというわけです。

節分といえば太巻きを食べる習慣は、
私が物心ついた頃からの風習でしたから(※30数年前)
どこのお家でもそうなんだろうと思っていたのですが、
実は大阪周辺だけを中心としたものだったようですね。

最近では全国的にも認知度があがったのか、
テレビのCMでも「恵方巻」として紹介されていますね。
最近の首都圏などでの調査では、豆まきをした人よりも数が増えたらしく、
すっかり定着してきたようです。

そのため、お寿司だけではなく、形状が似ているとのことで、
ロールケーキを丸かじりするなども行われているとか。
巻き寿司の種類も豊富になっていますから、どれを食べるか悩むところですね。

みなさんは、どんな恵方巻を食べますか?

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ただいまは、「歌舞伎絵看板」展を3月6日まで開催中です。
是非お越しください♪

(学芸員A)

逸翁白梅茶会を終えて

今週の月曜日25日に無事に平成28年逸翁白梅茶会を終えることが出来ました。
とても寒い中、小林一三記念館までお越しいただきまして、
誠にありがとうございました。
ご参加いただいた皆さまにお楽しみ頂けていればこれ以上、嬉しいことはありません。

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あまりの寒さに厚い氷が張っていました。
今朝出勤しながら、月曜とは明らかに違う暖かさを感じ、
(冬なのですから暖かいわけではないのですが)
「なぜ、この暖かさが月曜日じゃなかったんだろう・・」
と考えてしまうくらいの寒さでしたね。
ここ数年は比較的暖かい日が多かったので、この寒さはなかなか強敵で、
カイロで体をサンドイッチして乗り切りました。

西日本一帯が大寒波に見舞われたこともあり、
高速バスが動かずにご来館出来ない方などもいらっしゃいました。
天候に関しては自然のことですから仕方が無いこととはいえ、
せっかくお申し込み頂いていた方には残念なことになってしまいました。
次回またご参加いただければ幸いです。

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あの寒い中でも梅の花がほころびはじめていました。
春は確実に近くなってきていますね。

(学芸員A)

最強寒波到来

今週末の西日本は大荒れのお天気になるようですね・・。
日曜日の最高気温などを見ると、悲鳴が出そうになります。

大雪への警戒はもとより、道路の凍結などの恐れもあります。
充分に注意してこの週末を迎えるようにしてくださいね。

そんな週末ですが、逸翁美術館の展示
「歌舞伎絵看板展 ~文明開化の音がする~」は開催して2週目の週末を迎えます。

「ウオーリーをさがせ」みたいで楽しい!
そんなお声をいただきました。
確かに細部まで見ると思いがけない気付きがあったりでとても楽しいです。
江戸時代の風俗と文明開化後の風俗が合わさって、なんとも言えない魅力になっています。

また、1月25日は「逸翁白梅茶会」です。
ありがたい事に、定員に達しましたので、申込みは締め切らせていただいております。
月曜日も寒いようです。
お茶会にご参加の皆さまはどうぞ充分に温かい服装でお越しください。

美術館は通常月曜日は休館日ですが、
1月25日はお茶会のため開館します。
そのため、翌日26日は臨時休館とさせていただきますので、ご注意ください!

(学芸員A)

歌舞伎絵看板展の開幕まであと7日!

16日から開催する予定の早春展「歌舞伎絵看板展 -文明開化の音がする-」
の開幕まで、早いものであと1週間になりました。

・・・・現在展示室内は準備で大わらわです。

展示室内は、いつもと違う賑やかでお祭のような雰囲気になっています!
歌舞伎絵看板の中には、様々な「文明開化」の姿が描かれています。
じっくり見てみると、山高帽をかぶった人がいたり、
革靴やこうもり傘、懐中時計などを発見することが出来るはずです。
西洋の文化が流れこんでくるハイカラな時代が描かれた絵看板は必見です。

絵看板「弁天娘毒婦小説」明治28年(1895)1月 大阪 中劇場            絵看板「弁天娘毒婦小説」明治28年(1895)1月 大阪 中劇場

 

現小林一三記念館で美術館として開館していた時代には、
過去に何度か池田文庫所蔵の役者絵展を開催したことがあるのですが、
現在の場所に移ってからは初めてになります。

いつもと違う逸翁美術館の展示をお楽しみに!
では作業に行ってきます!

(学芸員A)

謹賀新年

3835

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申上げます。

平成28年(2016)が始まりましたね。
今年の干支は「猿」とのことで、
画像は森狙仙という江戸時代後期の画家の描いた「雪中燈籠猿図」です。

今年はどんな一年になるのでしょうか。
皆さまにとって、よい一年になりますように。

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新年の展示は1月16日(土)から、「歌舞伎絵看板展~文明開化の音がする~」を開催します。
お楽しみに!

「金銅仏きらきらし」展に出ています!

先週、秋季展「秀吉の時代」が無事終わりました。
お越し頂いた皆さま、ありがとうございました。

さて現在、逸翁美術館の収蔵品3点が、
大阪大学総合学術博物館で開催中の
「金銅仏きらきらし いにしえの技法にせまる」展
に出品されています。

金銅仏42点の展示のほか、制作技法の紹介や、
「蛍光X線分析」による成分分析をまとめた図録もあり、
この分析方法が金銅仏研究等に与える意義や課題も
知ることができる、とても充実した展覧会でした。

2015年12月22日まで開催とのことですので、
ぜひ足を運んでみてくださいね。

ちなみに場所は、逸翁美術館からわずか3kmほどで、
おとなりの阪急石橋駅が最寄り駅です。
小林一三記念館や池田文庫とのハシゴも可能です♪

ワニ

写真は博物館エントランスの壁をはう、マチカネワニ。
他の常設展も見どころ満載です。

(学芸員Y)

ホンモノの秀吉が見られるのも後4日

ただいま開催中の「秀吉の時代 ―桃山美術の光と影―」展は、
残すところ後4日となりました。

展覧会は10月から開始したのにあっという間に12月、師走です。
ほんと時間がたつのは早いですね。
そろそろ年賀状を用意したり、大掃除をしたり、
新しい年を迎える準備をじわじわとする時期です。

師走という落着かない時期ではありますが、
現在展示中の重要文化財「豊臣秀吉画稿」のホンモノを見ることが出来るのも後4日しかありません。
この機会を逃すと、次に見ることが出来るのは・・・

はっきりとはわかりません!
展覧会は13日の午後4時30分までご入館いただけ、午後5時までご覧頂けます。
是非、この機会に、お見逃し無くご覧ください!

(学芸員A)

『阪急文化』最新号9号発売開始しました♪

さて、お待たせしました!
ようやく『阪急文化』最新号9号を刊行しました。

20151129103039-0001

この『阪急文化』9号では、
9月4日(金)マグノリアホールで開催された、
井上芳雄さんのトークショーのレポートを収録しています!
もちろん、お写真も掲載していますよ!

改めてレポートを読んでいますと、ホールの中から聞えてきた爆笑の連続は、
このせいだったのか!とわかるようなお話しの連続ですね。

この9号では、井上芳雄さんのトークショーレポートだけでなく、
ドラマ「経世済民の男 小林一三」の担当ディレクター梛川善郎さんにも、
ドラマをどんな視点で取材、脚本作りを行なったのかということを寄稿して頂いております。
裏話的な事も書いて下さっているので、とても興味深い内容になっています。

残念ながらトークショーに参加出来なかった方、狭き門を勝ち抜いてトークショーに参加された方、
どちらの方も必読の1冊に仕上がっています。
1冊205円(税込)と大変お求めやすい価格になっていますので、是非お買い求めください。

ご購入を希望の方は、当財団のミュージアムショップでお買い求めいただくか、
財団HPの右上部にある「お問合せ」のところをクリックしていただいて、
お問合せフォームの「グッズについて」を選択し、
お問合せ内容に『阪急文化』9号購入希望とお書きいただき、お申し込み下さい。
おって、担当者よりご連絡差上げます。

(学芸員A)

燻蒸作業

ただいま、当館では新収資料の燻蒸作業を行なっています。
最近ではIPMという、虫害などが発生する前に、
トータル的に発生しないようにする考え方が主流で、
もちろん、当館でもその考え方に沿っています。

ただ、どうしても新収資料などでは、薬剤を使った燻蒸を必要とすることもあって、
専門業者の方にお願いして実施しています。

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このような形で部屋の中に小さな部屋を作って、
その中に作品を入れて、薬剤を充満させていきます。
この見慣れない機械を使います。

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ちらっと写ってるのは、イカリ消毒さんの方です。
大変な作業、お世話になっております。

薬剤が洩れたら大変なことになるので、最も気を使います。
これは薬品を使っての燻蒸ですが、別の部屋では二酸化炭素を使った燻蒸もしていました。
二酸化炭素は私たち学芸員が直接作業をするのですが、
こちらも気をつけないと最悪生命も危険になるので大変です。

二酸化炭素の濃度を測るために専用の検知器を使用します。
これが私たちの安全を守ってくれる、大袈裟にいうと生命線です。
ところが、今回計測している最中にいきなりその大切な検知器の電池が切れるというアクシデントがありました。
ちょっと焦りましたね・・・
こんなことがないようにする必要があるのですが・・・次は気を付けます!
 

大切な資料を後世に伝えていくための、作業の様子をご案内しました。
普段、学芸員が何をしているのかわからない!そんな声にお応えしてみました。

 
 
突然寒くなってきましたね。体調には十分お気を付け下さい。
また、現在秋季展「秀吉の時代 ―桃山時代の光と影―」を12月13日(日)まで開催中です。
重要文化財「豊臣秀吉画稿」はこのチャンスを逃すとしばらくまた見ることが出来ません。
是非この機会にご来館ください♪

(学芸員A)

NHKドラマ「経世済民の男 小林一三」のトリビア 第7弾

ドラマの再放送も決まりましたので、久しぶりにドラマトリビアを。

後編の冒頭と結末で描かれていた一三さんのスピーチ。
あれも実話を元にしています。1956年12月29日のことでした。
『小林一三日記』には次のように記されています。

「十時すぎ東宝パーチーにゆく、盛況也。
池部と森繁両君に強要されて一場の私の夢を語る。
十一時半帰宅、疲れたり疲れたり。」

「十時」は夜の十時です。
「池部」は池部良さん、「森繁」は森繁久彌さんのことです。

お二人とも東宝を代表する人気俳優でした。
お二人が共演している映画で私のお気に入りは、
『サラリーマン忠臣蔵』(続編もあり)ですね。
忠臣蔵の世界を現代社会に置き換えたパロディ作ですが、
脚色が見事で俳優陣も豪華です。DVDにもなっていますよ。

それはさておき、実際のスピーチの内容は
どのようなものだったのでしょうか?気になりますね。

実は、これを教えてくれる資料があります。
『小林一三翁の追想』に収録された
「最後の演説」という追想です。
筆者は森岩雄さん、当時東宝専務取締役で、
パーティーの会場にもいらっしゃいました。

この追想の中で、一三さんのスピーチの要旨が
身振りや表情とともに説明されています。
ドラマとの共通点もあってとても興味深い内容です。

『小林一三日記』も『小林一三翁の追想』も
池田文庫でご覧いただけます。
お近くの図書館にもあるかもしれませんね。
ぜひ手に取って頂ければと思います。

NHKドラマの再放送は11月3日です。
文化庁芸術祭参加作品だそうで、
受賞されたらいいなぁと期待しております。

(学芸員Y)