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館外展示のお知らせ<出雲文化伝承館>

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10月15日(土)より島根県出雲にある出雲市文化伝承館において開催される「茶のうつわ 向付と鉢」展に当館の収蔵品が出品されています。

出品しているのは、

・尾形乾山作 「龍田川文向付」

・黄瀬戸梅花文鉦鉢

・織部四方蓋物

の3点です。


向付は茶字で最初に出される”うつわ”で、終わりまで膳にあって亭主が最も心入れする道具の一つです。その種類は唐物から和物まで多岐にわたり、また形や図柄など楽しみの多い器です。

一方、鉢は焼き物、強肴、香物などを盛り、窯種も多岐におよび形も手鉢、平鉢、蓋付きなど多種多彩です。

茶事の料理の”うつわ”として洗練され、また数寄者たちが愛玩し大切に伝えてきた向こう付けと鉢を紹介して、茶の湯の奥深さと楽しさの一端にふれていただきます。またあわせて茶箱、茶籠の優品を展示します。


という展覧会のようです!

おりしも10月は他の地方では「神無月」ですが、出雲では「神在月」。

出雲大社詣でと一緒に出雲文化伝承館まで足を運んでみてはいかがでしょうか。茶室など見所充分ですよ。

11月27日までとなっておりますので秋の島根観光も楽しいですよ!

 

(学芸員A)

館外展示のお知らせ <茶道資料館>

京都にある「茶道資料館」において9月22日から開催されている、平成28年秋季特別展「私の一碗」に当館所蔵の茶碗を出品しています。

出品しているのは、「五彩蓮華文呼継茶碗 逸翁銘・家光公」です。

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この展覧会は、代々受け継がれてきた大切な茶碗や、自ら作陶したお気に入りの茶碗など、自分にとってかけがえのない一碗を六十数名の方々が出品し、その茶碗の魅力や茶碗との出会い、心に残るエピソード等、出品者からの紹介文とともに展観されるそうです。

出品者は、個人所蔵家や、お茶人、千家十職、各美術館などさまざま。

 

どのような「それぞれの想い」が見れるのが楽しみですね。

 

館外展示のお知らせ<佐川美術館>

佐川美術館において10月1日(土)から開催される「三藏法師展 ―薬師寺の宝物とともに―」に、池田文庫の収蔵品が出品されています。

三藏法師展に何が??と思われるかもしれませんが、展示しているのはこちらの作品になります。

通俗西遊記

この作品は、周延画 大判錦絵三枚続 明治11年(1878)9月 市村座「通俗西遊記(つうぞくさいゆうき)」です。

描かれている人(ばけもの)は、右から

土蜘ノ精 初世市川女寅

三蔵法師 初世中村時蔵

孫悟空 市川権十郎

猪八戒 四世関三十郎

となっています。

薬師寺の宝物と一緒にならぶ役者絵って新鮮ですよね。この機会にぜひご覧ください。

 

ちなみに、この役者絵は2017早春展「化粧 KEWAI ―舞台の顔―」(仮)に出品する予定になっています。

こちらもお楽しみに!

 

(学芸員A)

館外展示のお知らせ<江戸東京博物館>

7月5日(土)より東京の江戸東京博物館において開催される予定の、

「大妖怪展 -土偶から妖怪ウォッチまで-」展

に、当館所蔵の重要文化財「大江山絵詞 下巻」が出品される予定です。

 

展覧会の内容はこちらのサイトからご確認ください。

「大江山絵詞」は7月5日から7月24日までの期間限定の展示となります。有名な場面は酒呑童子の首が斬られる場面なのですが、今回展示される場面はひと味違う場面ですのでお楽しみに!

東京でこの「大江山絵詞」をご覧いただける機会はあまり多くありませんのでこの機会に是非ごらんください♪

(学芸員A)

重要文化財「大江山絵詞」とは?

大江山絵詞は、源頼光が勅命によって配下の四天王とともに、諸神の加護を得て大江山の酒呑童子を退治するという物語が描かれたものである。酒呑童子の物語には、その住居を大江山とするものと、伊吹山とするものの二系統があり、この絵巻は大江山系酒呑童子絵巻のうち、最古のものである。他の流布本に比べ、源頼光らが鬼神征伐の勅命を受け、都を出発する日を正暦元年(990)11月1日と明記し、彼らを守護する住吉・熊野・八幡・日吉の四神が占める割合も格段に多い。
 また酒呑童子登場の場面では、「一丈許の気高くかしこく知恵ふかげな大童」と描写しているのもこの絵巻のみで、それ以外にも多くの相違点をもつ。二巻二十四図のうち、錯簡が見られ、また約十ヶ所近くの脱文があるが、別添の詞書一巻によって大部分を補うことができ、この詞書は室町時代中期の写本である。絵・詞書ともに筆者は不明であるが、絵は土佐派風である。元々は千葉の香取神宮の所蔵であり、その後松浦伯爵家に渡り、昭和9年の同家売立で本山豊実が落札した後、昭和13年8月に小林一三の元に収められた。

館外展示のお知らせ<世田谷美術館>

世田谷美術館で開催中の「竹中工務店400年の夢 時をきざむ建築の文化史」展に、池田文庫所蔵の宝塚少女歌劇ポスターが出品されています。

竹中工務店によって初代・宝塚大劇場が建設されたのは1924(大正13)年のことですが、その当時のポスターが3点出ています。可愛らしい女の子の絵が描かれたポスターが2点、もう1点は字だけの珍しいものです。「民衆娯楽の理想郷」といった、当時のキャッチフレーズも見られます。

 世田谷美術館では、昨年の「東宝スタジオ展 映画=創造の現場」に引き続き、「企業と文化・芸術」に注目された展覧会を続けて開催されています。今後も目が離せません。

 「竹中工務店400年の夢」展は2016年6月19日まで。ぜひ足をお運びください。

 

(学芸員Y)

館外展示のお知らせ〈吹田市立博物館〉

大阪・吹田市立博物館で開催中の「“田園都市”千里山 ~大正時代の理想郷~」展に、池田文庫所蔵の阪急開業当時のポスター(レプリカ)が出品されています。

阪急電鉄が開業したのは1910(明治43)年のことですが、このポスターには実現に至らなかった有馬や野江への路線も描かれています。実はNHKドラマ「経世済民の男 小林一三」でも同じポスターのレプリカが使われました。

 この展覧会では、千里山だけでなく、池田、箕面、豊中の史料も出ています。明治末からはじまる北摂の郊外住宅開発と、その背景にある日本版田園市都市思想を紹介する興味深い展覧会でした。

 「“田園都市”千里山」展は2016年6月5日まで。ぜひ足をお運びください。

 

(学芸員Y)

館外展示のお知らせ<大阪市立美術館>

現在大阪市立美術館において開催中の展覧会

「大阪市立美術館開館八十周年記念公益社団法人日本書芸院創立七十周年記念

王羲之から空海へ 日中の名筆 漢字とかなの競演」(詳細はこちら)

に、当館の収蔵品4点が展示されています。

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重要文化財「継色紙 あまつかぜ」 伝小野道風筆

重要文化財「谷水帖」

「関戸本古今和歌集」 伝藤原俊成筆

「香紙切麗華集」 伝小大君筆

以上の4作品です。

ご紹介が遅かったので、「香紙切麗華集」は既に展示が終っていましたが、「継色紙」と「関戸本」は明日1日まで、「谷水帖」は5月8日まで展示されているようです。

ぜひ当館の展覧会とあわせてお出かけください♪

(学芸員A)

館外展示のお知らせ<大阪歴史博物館>

本日4月29日(金)より、大阪歴史博物館において開催される、

大阪歴史博物館 15周年特別展

「近代大阪職人図鑑 -ものづくりのものづくり-」

展において、当館の収蔵品も6点展示されます。

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この展覧会は近代大阪において時代の荒波にもまれながらも、様々な作品を残した大阪の職人を採り上げています。小林一三は同時代に生きたこれら職人たちを後援し、様々な好みものなどを作らせて、茶会で用いたりしていました。

右端の写真、ぱっとみると小さな土器の様に見えると思いますが、実はこれ土器ではありません。正体については実際に展示している作品をよーーーーーく見ていただければわかると思います。

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私も先日一足お先に拝見してきましたが、

当館の展示室では見れない表情を見せてくれていましたので、嬉しかったです。

特に、亀香合は実物をよーく見ると、なんとも言えない愛らしさです。

ぜひ、当館の展覧会と合わせてお出かけください♪

 

(学芸員A)