阪急文化財団ブログ

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阪急文化研究年報第11号を発行しました

年報11号

学芸員による調査・研究の成果を発表する『阪急文化研究年報』第11号を刊行しました。

内容は以下のとおりです。

■論文

仙海義之「小林一三 ―「文化のプロバイダー」としての姿」

正木喜勝「箕面有馬電気軌道時代の新聞広告(一九一四~一九一八)
     ―沿線七福神詣と宝塚少女歌劇出張公演を例として―」

■資料紹介

竹田梨紗「連載(十一)逸翁美術館蔵「芦葉会記」(昭和二十六年)」

宮井肖佳「鈴木華邨筆「箱根日記」」

■事業報告


閲覧ご希望の方は池田文庫にお越しいただくか、お近くの公共図書館や大学図書館にお尋ねください。

 

早春展終了まで、後10日!

こんにちは。
 
随分更新出来ていませんでした。
すみません。
 
ただいま開催中の早春展「漆の美 -黒と金の世界-」は、
後開催日が10日になりましたが、皆様ご覧いただけましたでしょうか?
 
おかげさまで、真っ黒に金蒔絵の模様を載せたポスターは、
さまざまなポスターの中でも目立つというお褒めの言葉を頂き、
担当者ともども喜んでいるところです。
 
まだご来館いただけてない方は、
これだけ蒔絵のものを特集して展示する展覧会は、
今後しばらくは開催の予定がありませんので
この機会に是非ともお越しください!
 
ここでちょっと展示の裏話をさせていただくと、
実は現在展示室内の装飾として、
25センチ四方の黒い四角形の上に、
色々な蒔絵模様を切り出したものを張り付けて装飾にしています。
手造りで作ったんですが、
切り絵工作にはまってしまいました。
こういう細かい作業が大好きすぎます。
 
是非、展示物のついでに見てくださいね。

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早春展「漆の美 -黒と金の世界-」は3月3日まで開館中

早春展が終わりました

本日で2012早春展、
「呉春の俳画と写生画 -特別公開 重文「白梅図屏風」-」が終了しました。

 
最終日はあいにくの雨でしたが、
一雨ごとに春が近づいていっている気がしますね。
 
ついこの間、記念館の梅の木を見る機会があったのですが、
ほんのり蕾が膨らみ始めていました。
春はもうすぐそこですね。
 
しばらく、展示替のため休館いたしますが、
次回の展覧会は、4月7日(土)から春季展、
「-茶会記をひもとく- 逸翁と茶会」を開催します。

この展覧会では、逸翁が開催した茶会、招かれた茶会、
それぞれにスポットを当て、逸翁にとっての「茶会」は、
どのような存在であったのか、を探って行きます。
 
幸いにも、逸翁と親交のあった茶人の方々の、
コレクションを収蔵しておられる美術館さまから、
作品を拝借することがかないます。

  
小林一三記念館の中の桜はとてもきれいですよ♪
また、五月山を含む池田のこのあたりは、桜の名所でもありますね。
春、どうぞお花見がてら、逸翁美術館へお出かけください。
 

友の会特別講座

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本日、2つ目のイベントとして、
阪急文化財団友の会にご入会の皆様を対象とした、
特別講座を行いました。
 
記念すべき第1回目ということで、
当館の館長・伊井による「源氏物語の魅力」という題で開催しました。
みなさま、とても熱心に聞いていただきました。
(9月に本当は第1回目を予定しておりましたが、
台風接近に伴い、中止となりました)

 
当財団友の会では1年に2度このような、
友の会の会員の皆様限定の講座を予定しております。

その他にも、遠足等を企画いたしております。
まずは、5月10日に「歌舞伎観劇会」を予定しております。
ぜひ、阪急文化財団友の会にご入会いただき、
ご一緒にお楽しみいただければ幸いです。

 
※イベントには友の会会員様限定のものと、
優待価格等で優先的にご参加いただけるものなどがあります。
詳しくは係員にお尋ねください。

2012早春展「呉春の俳画と写生画 -特別公開 重文「白梅図屏風」-」開催中

昨日から、2012年早春展が開幕しました。

この展覧会では2年ぶりに、

呉春の代表作、重文の「白梅図屏風」を展示しています。

やっぱりこの屏風は素晴らしいですね。

堂々とした風格ある白梅図屏風は、

しばらく見ていても飽きることがありませんね。

2月4日に開催する、筑前琵琶上原まりさんのコンサートの際に、

白梅図屏風のケース内だけ明りをつける予定ですので、

また違った顔を見せてくれるのではないかと、私も期待しています。

→詳しくはこちら「筑前琵琶 上原まり 幽幻の世界 ~白梅図屏風とともに~」

その他の見どころは、呉春はその画風がどんどん変化していくのですが、

はじめ蕪村についていたころの南画風の絵、

洒脱味のある俳画、そして応挙と接近したころの写生画から四条派の画風へ。

この辺りの変遷がわかっていただけるのではないでしょうか。

呉春だけの作品の展覧会は当館でもあまり開催しませんし、

この機会にぜひ、ご覧ください♪

展示室でコンサート♪

こんにちは。

またまた久しぶりの更新になってしまいました。すみません。

今日はちょっとお知らせです。

来年の早春展は、新春1月14日(土)から開催します。

タイトルはずばり、2012早春展「呉春の俳画と写生画 -特別公開 重文「白梅図屏風」-」。

およそ、2年ぶりになる、呉春の代表作にして、

当館を代表する収蔵品の一つでもある、呉春の「白梅図屏風」が登場です。

そこで、この展覧会に関するイベントとして、

2月4日「筑前琵琶 上原まり幽幻の調べ -白梅図屏風とともに-」を開催します!

そう、タイトルにもあります通り、このコンサートは逸翁美術館の展示室内で行います。

呉春の白梅図屏風の前で、上原まりさんに筑前琵琶を演奏していただきます。

展示室内でのコンサートは、当館としても初めての試みです。

展示室内を使いますので、

コンサートは2月4日(土)18時開演になります。

描かれている様と同じ様に、夜の闇の中に浮かび上がる白梅図屏風とともに、

上原まりさんの奏でる妙なる音色に酔いしれてみませんか?

チケット料金は2800円(全席自由)

お申込み方法は、ファックスもしくはメール・往復はがきにて受付けします。

ご氏名・ご住所・お電話番号(FAX番号)・公演日時・必要枚数をご明記の上、

FAX  072-751-2427

E-mail  itsuo-magnoliahall@hankyu-group.jp

往復はがき  563-0058 池田市栄本町12-27

逸翁美術館「上原まり幽幻の調べ」係

まで、お申込みください。

このコンサートについての詳しい内容はここをクリック

二度とないチャンスです。お聞き逃しなく!

今年の更新は恐らく(多分絶対)今日が最後になるかと思います。

2011年は未曾有の大災害があったいたましい年でありました。

来年は、明るい年になりますように。

皆様、よいお年をお迎えください。

ギャラリートーク開催しました vol.2

この会期2回目のギャラリートークが本日、終りました。

こんな感じの風景です。

 

2011.11.19 039

あいにくの雨模様(土砂降りでした)が、

20人弱のお客様がいらしゃって下さいました。

ありがとうございます。

 

前期の酒呑童子の鬼退治と違い、

稚児物語という、なかなか馴染みのない物語でしたので、

展示していない巻に何が書かれているかなどを中心にお話させていただきました。

熱心に聞いてくださって、ありがとうございました。

 

この「絵巻 -大江山酒呑童子・芦引絵の世界―」は、

12月4日までです。

会期終了が近づいてきておりますので、

お忘れなく、ご来館くださいませ♪

「阪急文化財団 秋の見学旅行」開催報告

10月8日(土)に、阪急文化財団の主催する「秋の見学旅行」に行ってきました。

まずは、

masaki

大阪府泉北郡忠岡町にある「正木美術館」にお邪魔しました。

高橋範子副館長にご案内いただき、

開催中の「墨痕 -託された想い-」にまつわるお話を頂きました。

とてもわかりやすいお話に、皆様、感激されていました。

次は、こちらの、

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根来寺で昼食をとり、主任研究員の中川委紀子さんにご案内いただきました。

根来寺の由来や仏像のお話などを分かりやすくお話いただきました。

そして、世界遺産でもある、

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丹生都比売神社です。

熊野との関係について、神主の方からご説明いただきました。

日本人の元々もっている信仰心のお話や、

個人的には、パワースポットの本に載った時のお話が面白かったです。

(なんでも神社にあるトイレが載ったとのこと)

最後に「めっけもん広場」で柿やぶどう、梨、野菜などの地場産の農作物の買い物をしました。

 

ちょっと4か所まわったので、タイムスケジュール的に厳しかったのは反省点です。

ただ、概ね参加頂いた皆様にも好評だったこの旅行ですが、

今後も年に1度くらいは実施していきたいと考えています。

こういったイベントは、阪急文化財団 友の会の会員の皆さまに優先的にご案内しております。

この機会にぜひ、友の会にご入会ください☆

2011秋季展ギャラリートーク1回目

ついさっき、この秋季展第1回目のギャラリートークを終えました。

微妙な天気の中、お集まりいただいた皆様に感謝です!

 

2011.10.22

 

トーク中風景です。

・・・私は埋もれてて見えません(笑)

 

ここは、当館所蔵の「大江山絵詞」下巻の、

酒呑童子が首を斬られる場面の前ですね。

壁に貼ってあるのは、写真パネルです。

当館の「大江山絵詞」とサントリー美術館さんの「酒伝童子絵」、

両絵巻の同じ場面の描かれ方の違いや、

お話の違いなどを、説明させていただきました。

楽しんでいただけていればいいのですが。

 

次回は11月19日(土)午後2時からです。

今度は後期期間中なので、「芦引絵」と徳川美術館さん蔵の「青蓮院稚児草紙」が展示されています。

「鬼退治」から「稚児物語」へ。

かなり雰囲気の違う展示室になるんじゃないか、と思っています。

「稚児物語」はなかなかトークするのが難しい題材ですけどね。

少しでも楽しんでいただけるように、原稿用意しておきます!

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「大江山絵詞」と「酒伝童子絵」が見れるのは、明日23日(日)まで!

25日からは、後期展示になりますよ。

詳しくはこちらから →「絵巻 -大江山酒呑童子・芦引絵の世界-

10月1日(土)狂言の集い -狂言と絵巻のたのしみ方ー開催しました

本日は、2011秋季展「絵巻 -大江山酒呑童子・芦引絵-」に因んだイベントとして、

能楽師大蔵流狂言方の茂山良暢さんをお迎えし、

「狂言の集い -狂言と絵巻のたのしみ方-」を開催しました。

img-X04115654-0001

今回は、初めて狂言に触れ合う方にもより楽しんでいただくために、

まずは狂言とはどんなものなのか、ということをご説明いただきました。

実際に何枚もの肩衣をご持参いただき、ご披露いただきました。

 

また、休憩時間中にはこのような形で

 

 IMG_2996013

 様々な模様の肩衣を身近に拝見する機会を設けて下さいました。

今日のお客様は、とても貴重な機会になりましたね。

 

 さて、本日の演目は、「伯母ヶ酒(おばがさけ)」です。

今日はただいまの展覧会でも前期展示中にあたるため、

酒呑童子という「鬼」を退治する絵巻が展示中です。

そこで、特に「鬼」が出て来る演目をお願いいたしました。

 

「伯母ヶ酒」というお話は、酒好きの太郎が、

お酒を販売している伯母に「鬼」の面をかぶって脅かしてお酒を飲もうというお話です。

 IMG_3000017

 

かなり写真が暗くてすみません・・。

演じられている最中にフラッシュたくわけにもいかず・・。

雰囲気だけでも伝われば。

 

とても楽しい舞台でした。

なにぶん、狭いホールですし、舞台も絨毯張りですので、

動きにくいのではないかなぁと思ったのですが、

そこは流石プロの方ですね。

 

美術館で狂言を見る機会はなかなかないですし、

今後もご協力いただいて、続けていければと思います。