阪急文化財団ブログ

ブログメニュー

共催展レセプションにて

001
008 (1)

現在五島美術館で開催している

「特別展 東西数寄者の審美眼  阪急・小林一三と東急・五島慶太のコレクション」では、

開催に先立つ19日にレセプションが開催されました。

当館からも館長の仙海と、担当学芸員Rが参加させて頂きました。

(帰路、新幹線の遅延に遭遇し大変な目にあったようですが)

写真は、レセプションでご挨拶をする直前の、

なぜか直立不動になっている仙海と、

レセプションで振る舞われたお料理の数々です。

学芸員Rによりますと、ケーキがとても美味しかったようです。

五島さんでの展覧会は12月9日(日)まで開催されます。

 

展覧会の情報についてはこちら

 

また、仙海は11月11日に五島美術館において、

「小林一三 コレクションの形成と美術館構想」と題した講演をさせていただく予定です。

普段なかなか関西におこしになれない関東周辺の方や、お近くの方はぜひとも、展覧会で小林一三のコレクションをお楽しみいただければと思います。

 

(学芸員A)

図録新発売♪

IMG_3058
IMG_3059

ただいま開催中の五島美術館さんとのコラボ展では、

図録『東西数寄者の審美眼 阪急・小林一三と東急・五島慶太のコレクション』を絶賛販売中です。

この図録は展覧会に出品するすべての作品を掲載しています。

展覧会は途中展示替えを挟みますので、展示替えであいにくみていただけなかった作品や、お気に入りの作品ができた場合は、こちらを1冊手に取っていただきますと、今回の展示のすべてがここにあります。

論考としては、講演会もお願いしております、齋藤康彦先生の「小林一三と五島慶太の茶の湯の交流」をはじめ、それぞれのコレクションの特色を述べた各論・資料なども収載しています。

盛りだくさんな内容になっておりますので、ぜひお手にとって頂き、そして保存版としてお家の蔵書に加えてくださいね。

 

(学芸員A)

IMG_3060

第4幕「ひねもす蕪村 絵と俳句」始まりました!

第四幕_B3_0914

さて、本日10月28日(土)より、逸翁美術館開館60周年記念 第4幕「ひねもす蕪村 絵と俳句」展が始まりました。

与謝蕪村の単独の展示としてはおよそ14年ぶりです。

展覧会は4章構成になっていて、

1章・・蕪村の芭蕉への敬慕

2章・・蕪村の絵画

3章・・蕪村の俳句

4賞・・蕪村の俳画

となっています。蕪村は俳人でもあり画家でもありましたから、それぞれの世界でももちろん傑作を残していますが、やはり「俳画」は蕪村の「詩」「書」「画」が一体となって表わされた素晴らしい作品が多いことが特徴です。

逸翁は蕪村の作品を茶会で床に掛けており、それまで絵画作品を茶会で使用することは余り行われていなかったため、画期的なことでした。

逸翁は日記だけでなく、美術作品の購入記録もたくさん残してくれているため、実際は現在収蔵している作品よりも多く蕪村の作品を購入していたと思われます。何らかの事情で手放されたのだと思いますが、それだけに今回展示している蕪村作品は、逸翁にとって、とても思い入れの強い作品と言えるのではないでしょうか。

今回の展覧会タイトルは、蕪村の有名な俳句「春の海ひねもすのたりのたりかな」から取っています。のんびりとした気持ちで、逸翁も愛した蕪村作品を終日(ひねもす)楽しんでいただければと思います。

展覧会は12月17日(日)までです。

ぜひとも逸翁も愛した蕪村作品の魅力に触れにきてくださいね。

 

(学芸員A)

明日から「茶の湯道具始 ようこそ収集家の世界へ!」始まります

さて、明日26日から開館60周年記念展 第三幕「茶の湯道具始 ようこそ収集家の世界へ!」を開幕します。

今回の展覧会のテーマは、ずばり「茶の湯ワンダーランド!」です。

それほど広くない展示室に、これでもか、というくらい作品が登場しています。普段あまり見る機会がなかった作品も出ています。

例えば、炭道具は、お茶事にならないと見る機会があまりない道具ですが、実はとても奥深いんですよ。ホンモノの鳥の羽根を使った羽箒や炭を入れる炭斗なども凝ったものが作られています。

コレクターである逸翁がどんな意図で集めたのかな?そう考えるとまた違った面白さも出てくると思います。

お茶ってこんなにたくさんの種類の道具があるんだ、そんなことが見ていただける展示になっていると思いますので、気軽に見にきてくださいね。

 

開け!絵巻

第一幕_かな古筆の美0215_2案 3
第一幕_第一幕_THE 書_A4リーフレット_裏_0214 4

さて、開館60周年記念展の第二幕「開け!絵巻」が始まりました。

この展覧会では「絵巻」と「経巻」の展示を行います。

当館が誇る絵巻コレクションを一挙公開です!

例えば、大江山に住む鬼・酒呑童子の退治を描いた「大江山絵詞」は、いつもよりも長めに展示しますので、鬼退治の様子をじっくり見ていただけますよ。

その他にも、物語性の高い絵巻ばかりを取りそろえました。追いかけてくる女性から必死の形相で逃げるε=ε=ε=┌(;´゚ェ゚)┘男の姿や、自分からしかけたのに返り討ちにあって逃げる天狗など盛りだくさんです。

夏休みの宿題にもぴったりなので、学生さんもぜひ!この絵巻展は7月30日までで、そこから8月25日までは展示替えで休館しますので、夏休み早めに見に来ないと宿題をしようとしたときには開いていない!なんてことにならないようにしてくださいね!

 

(学芸員A)

残り3日!

‘æˆê–‹_‚©‚ȌÕM‚Ì”ü0215_2ˆÄ 3

さて、開館60周年記念展第一幕

「THE 書 ~数寄者が集めた古筆、お見せします~」も残すところ後3日になりました!

もうご覧いただきましたでしょうか。

書というものは、一見とっつきにくいような印象があると思います。


( ˘ω˘ ).。oO(中の人もそんなイメージを持っていますから、わかりますとも)

 

でも、じっくり見ていくと、筆遣いのうまさだったり、また様々な料紙の美しさとのコラボなどに気付くはず!

 

これだけ多くの書に関係する展覧会はしばらくは当館では行いません。

この機会を逃すと当分見られない作品も多々ありますので、ぜひお見逃しなく!

 

 

年間パンフレットができました

60周年パンフレット 

 

60周年の年間スケジュールができました。

これがあれば、どの指定文化財がどの展覧会に出るのか一目でわかります!

2017年度は展覧会と展覧会の間の休館日がいつもよりかなり少なく、小刻みに展覧会を行います。

1つの展示の中では展示替えはありませんので、どのタイミングでも、その展覧会に出品する指定文化財や代表的な作品を見逃すことはありません。

ただ、小刻みに変わるため、見たいと思っていた作品の展覧会がすぐ終わってしまうということもありえますので、注意してくださいね!

 

 

(学芸員A)

\逸翁美術館開館60周年記念展スケジュール公開/

佐竹本三十六歌仙切
大江山絵詞
豊臣秀吉画稿
奥の細道画巻
白梅図屏風(右)
花鳥蒔絵螺鈿洋櫃

逸翁美術館は小林一三が亡くなった1957年10月3日に開館し、今年で60周年を迎えます。

その60周年を迎えることを記念して、来年度は「逸翁美術館 開館60周年記念展」として、6つの展覧会を開催します。

所蔵している重要文化財や重要美術品を6つの展覧会に分けて展示します。どの展覧会も見逃せない展示ばかりですよ!

細かいイベントなどは決定しだいそれぞれお知らせするとして、今回は展覧会スケジュールをお知らせします!

第一幕 THE 書 ~数寄者が集めた古筆、お見せします~

会期 2017年4月8日(土)~5月28日(日)

流麗な筆致、工夫を凝らした料紙、古人の遺した美しい書の数々は、書の愛好者のみならず茶の湯の世界でも愛好されてきました。数寄者をも魅了した書の作品をご覧ください。

佐竹本三十六歌仙切
谷水帖 石山切
継色紙

第二幕 開け!絵巻

会期 2017年6月10日(土)~7月30日(日)

説話や物語の場面場面を、絵画にも表す絵巻。見進めるにつれ、作品の世界に知らず知らずの内に入り込んでしまいます。細やかに描かれた人物・場景・季節などが次から次へと現れ、私たちの眼を楽しませます。

この展示では、重要文化財に指定された経巻も併せて陳列し、巻物形式の作品の淵源を示すこととします。

 

大江山絵詞
芦引絵

第三幕 茶の湯道具始 -ようこそ収集家の世界へ!-

会期 2017年8月26日(土)~10月15日(日)

小林一三(逸翁)が収集した作品の中には、数多くの茶道具があります。茶の湯を愛した逸翁は、集めた様々な道具を用いて茶会を開き、多くの数寄者と交流しました。

その逸翁が集めた茶道具の中から道具始(どうぐはじめ)として、茶の湯の流れと道具をご紹介します。収集家(コレクター)の世界をご堪能ください。

豊臣秀吉画稿
黒樂茶碗 千鳥
長次郎作 赤樂茶碗銘「常盤」

第四幕 ひねもす蕪村 絵と俳句

会期 2017年10月28日(土)~12月17日(日)

松尾芭蕉を慕った与謝蕪村、そして蕪村を敬った呉春。俳句や絵画を通じて感興を深め合った彼らの交遊を、数々の作品から探訪します。さらに、多くの門人たちによって表される情趣のヴァリエーションからは、蕪村世界の広がりが感じられます。

句は画のごとく画は句のごとく、香り高い近世の俳人・画人たちの心の動きに触れてみてください。

奥の細道画巻
晩秋遊鹿図屏風(右)

第五幕 応挙は雪松、呉春は白梅

会期 2018年1月20日(土)~3月11日(日)

円山四条派コレクションとしては日本最大規模を誇る蔵品の中より、応挙の創始した円山派と呉春の創始した四条派、ともすれば1つとして語られがちな2つの流派。

それぞれ代表作を展示することにより同時代を駆け抜けた画家たちが織りなす華やかな京都画壇の魅力を紹介します。

雪中松図屏風(右)
白梅図屏風(右)

One more 未来につなぐ 和の意匠(デザイン)力

会期 2018年3月24日(土)~5月6日(日)

縄文・弥生、はるか昔に作られた物の姿や図柄に、現代の私たちもまた新鮮な印象を覚えます。それぞれの時代の日本人が生み出した文様や意匠は、歴史の中で繰り返し用いられ、様々な美術工芸品の上に形を変えて親しまれてきました。

本展では「平明」「遊楽」「静寂」の3つのテーマで作品を選び、未来につなぐ和の意匠(デザイン)力を示してみたいと思います。

花鳥蒔絵螺鈿洋櫃
三十三間堂通矢図屏風

秋季展「近現代絵画サロン 情熱と想像のコンチェルト」

itsuo_a4_omote_160725_ol

さて今日は、9月10日(土)から開催予定の「近現代絵画サロン 情熱と想像のコンチェルト」というタイトルの秋季展についてご案内します。

この展覧会、まずポスタービジュアルがいつもの逸翁美術館とはひと味違うと思いませんか?絵画の配置といい配色といい、そして何よりタイトルも!

タイトルの「コンチェルト」とは、協奏曲という意味で、この展覧会に出品する35人の画家たちの個性が奏でる様々な音色のことをいいます。

35人の画家のうち一部を紹介しますと、

ジェルジュ・ルオー、モーリス・ド・ヴラマンク、パブロ・ピカソ、アンドレ・ロート、モイズ・キスリング、熊谷守一、長谷川潔、荻須高徳、田村孝之介、小磯良平、三岸節子、有元利夫、織田廣喜、池田満寿夫・・・etc.

といった有名な画家の方々の作品を、逸翁美術館で初公開します。

また講演会は、

11月23日(水・祝)午後2時より、「小磯良平と同時代の画家たち―フランス絵画への憧れ」と題して、神戸市立小磯記念美術館キュレーターの廣田生馬氏にご講演いただきます。どんなお話しが聞けるのか楽しみですよね!

ギャラリートークは10月8日(土)と29日(土)の何れも午後2時より展示室で開催します。

 

普段とはちょっと(大分?)違った展覧会、どんな展示になるのか、どうぞ御期待ください!

(学芸員A)

「茶碗抄 -茶碗を楽しむ10の法則-」後編スタート♪

Cj1JAy9UUAMHVVZ
【後編】祥瑞白花青磁釉沓茶碗
長次郎作 赤樂茶碗銘「常盤」

茶碗抄後編が11日(土)より始まりました!

前編と後編ではがらっと展示作品が変っています。

前編では、

・唐物茶碗(赤絵・染付以外)
・高麗茶碗
・志野・黄瀬戸・瀬戸黒・織部の美濃焼
・黒樂
・京焼
・茶人の手造茶碗

をご覧頂きました。後編では、

・唐物茶碗(赤絵・染付)
・六古窯と遠州七窯
・唐津焼と薩摩焼
・萩焼と出雲焼
・作家の茶碗
・赤樂(白樂、香炉釉含む)

をご覧頂けます。前編とはまた全然違う雰囲気になっていますので、是非ご来館ください!

後編イベントとしては、担当学芸員によるギャラリートークは6月18日(土)の午後2時より、講演会は7月16日(土)午後2時より、京都国立博物館副館長兼学芸部長の伊藤嘉章先生お話しいただきます!

ギャラリートークも講演会も当日受付です。

講演会に関しましては定員120名となりますので、午前10時より座席聴講券を配布いたします。定員になり次第配布終了となりますのでご注意ください。また当日に限り、再入場可とさせて頂いております。

ご来館お待ちしております♪

 

(学芸員A)