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逸翁白梅茶会を終えて

もう終わって1週間も経つのか…と改めて過ぎゆく時の早さにびっくりしますが、先週1月25日(木)に恒例の「逸翁白梅茶会」を開催し、無事に終えることができました。

史上最強の寒波到来ということで、朝の6時半に池田駅に着いたときには温度計が示していた温度はなんと「マイナス4度」。寒いというより痛いという感じでした。

当日の床飾りはこの様に…

戌年にちなみ掛物は長沢芦雪の「降雪狗児図」です。黒く塗られた背景に可愛らしい2頭の子犬が描かれています。明暗や白黒の対比を意識的に取入れた描き方で、当時流行していた初期洋風画の影響も見て取れる軸です。

花入はフランスのセーヴル焼です。紅白の椿や白菊を生けていただきました。香合は香炉にも使われていた染付の籠絵七宝透です。

香炉として実際に使われていたことがあるようで、透の部分にその形跡が見受けられます。

 

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今年の会記です。

2018茶会記表

 

 

木津宗匠のリクエストで緑色の和紙にしてみました。とにかく寒さが厳しい1日になりましたが、大勢の方にご参加いただき、ありがとうございました。

また来年1月25日にも開催いたします。今年ご参加できなかった方、どうぞご参加ください。申し込み開始日は今のところ11月の初めを予定しておりますが、また近くなったらご案内しますね。

 

(学芸員A)

逸翁白梅茶会を終えて

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昨日、無事に今年の「逸翁白梅茶会」を終えました。

ここのところ強い寒気が日本列島に流れ込んできているとのことで、かなりの寒さが予想されていて、前日までに通常よりもキャンセルのお電話が多くありました。

中には道路の凍結や雪によって、交通事情が難しいという方もいらっしゃり、そんな遠方からご来館いただける予定だったことにうれしさを感じましたが、天気ばかりはままならず残念です。また来年のご参加をお待ちしたいと思います。

雪が積もっていたら凍結が心配だったのですが、幸いにも前週のように雪が積もるところまではいかず、なんとか無事に開催できました。

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今年は酉年。一三翁は生まれも亡くなった年も酉年です。お道具組は実際に一三翁が酉年に初釜で開催されたお道具組をほぼ再現いたしました。

写真にありますように床の掛け軸は松花堂昭乗の「鶏図」、香合は古染付の鵯香合でした。取合の古伊賀の花入に今回佐藤先生が生けてくださったのは、椿と梅です。

厳しい寒さの中、大勢の方にご参加いただきまして、本当にありがとうございました。

 

(学芸員A)

IKEDA文化DAY 文化探訪ラリー

11月3日から6日まで池田市内では「池田文化DAY 文化探訪ラリー」が開催されます。

 

このイベントは今年でなんと第27回目。

市内各所に設定されたチェックポイントを巡り、各地で行われるイベントなどに無料で参加することができます。スタート地点はチェックポイントのどの場所からでもいいので、気軽に参加できます。

全部のチェックポイントで参加シールをゲットすれば、もれなく参加賞がもらえますし、抽選でステキなプレゼントが当たるチャンスもあります。

11月3日~6日はぜひ池田に訪れて文化に触れてみませんか?

詳しくはこちらから

(PDFファイルが開きます⇒http://www.azaleanet.or.jp/chirahi.pdf?platform=hootsuite

 

当館も参加しておりますので、ラリー参加者の方は現在開催中の秋季展「近現代絵画サロン 情熱と想像のコンチェルト」を無料でご覧いただけます。

この機会にぜひご来館ください。

 

(学芸員A)

阪急阪神ゆめ・まちチャレンジ隊2016

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21日(日)に「阪急阪神ゆめ・まちチャレンジ隊2016」のうち「茶の湯を通じて伝統文化に親しもう!」を実施しました。

暑くてとても厳しい1日でしたが、参加頂いた26人のお子様と、その保護者の皆様、お疲れさまでした!

アンケートも読ませていただきましたが、自分なりに茶の湯に触れていただき、とてもいい経験として頂いていることがよくわかりました。日常ではなかなかお抹茶を点(た)てるということを経験することは難しいかもしれませんが、この経験を忘れず今後生かしていただければ嬉しいです。

このプログラムではどの様なことを経験して頂くかといいますと、まず蹲踞(つくばい)での作法を教わります。

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そして、躙り口(にじりぐち)から茶室の中に入ったら、お床の前で、掛軸(かけじく)などのお道具類を拝見します。

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拝見が終ると、中で先生のお話をお聞きしたり、手本となるお点前(てまえ)をまず見て、それからお子さんには自分でお抹茶を点ててもらう体験です。

また、最後には一緒に来てくださっている保護者の方にお抹茶を点てて差上げます。自分で点てたお抹茶を保護者の方に飲んで頂く機会はあまりないことでしょうから、「美味しい」の一言、とても嬉しかったのではないでしょうか。

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最後に参加したお子様で記念撮影。これはいいお天気でしたので、「雅俗山荘」を背景にぱちり。みなさん、とてもいいお顔されていますね。

記念品に当館のオリジナル懐紙(かいし)をプレゼント。またいつの日かその懐紙を使ってお抹茶を楽しんでくださいね。

 

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私が子供の頃にこういったチャレンジ隊のようなイベントがあったら是非参加してみたいと思えるイベントがいっぱいでとても羨ましいです。ご参加いただき、ありがとうございました。

 

(学芸員A)

茶碗トークShow作る人×売る人×使う人

茶碗トークShow
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昨日は「茶碗トークShow 作る人×売る人×使う人」を開催しました。

こういったトークショーは初めてだったのでどうなるのか少し心配していましたが、たくさんのお客様にもお越しいただき、漏れ聞こえてくる笑い声などからもなんとか上手くいったのかな、と思っています。

作る人である陶芸家の村田浩一郎先生には、ご自身の作陶についてや、陶芸の時に使う「土」の話などをお聞きしました。

印象的だったのは、轆轤(ろくろ)を回すときに余りにも手際よく形を作られるので、てっきりそれを全て焼き上げるのかと思ったら、渇かして削りだして釉掛けをして、その中で出来の良い物を取捨選択して焼かれるんだ、ということでした。つまり良い物だけが残されていくわけですね。

また、大自然の中にご自身の作品を置いて写真撮影をされることが多くあるそうなのですが、その時に「お茶碗は格の高いお道具なのですから座敷の上で」と言われることもあるそうです。ただ村田先生は茶碗は土から出来ているものだからこそ、自然の中においても輝く、そう考えられているそうです。

売る人、北川昭雲堂・北川正治氏には、少しぶっちゃけトークのようなものを行っていただき、お店で販売されているお茶碗の値段を仰った時には会場内から「おおー・・・」という声が聞えてきました。

茶箱の紐の結び方や、実際に茶碗が収められている箱の話なども実演を交えてご紹介いただきました。

使う人である三丘園茶店 宮川宇一氏には、知っているようで知らない「お茶」についてのお話しなどを伺いました。逸翁の提唱した大乗茶道は、様々な方にお茶を楽しんで頂くことです。

お抹茶は決して特別な場でだけの飲み物なのではなく、日頃からお抹茶を楽しんで欲しい、そんな逸翁の想いも合わせてご紹介いただきました。

3人の立場の違う方からそれぞれの特徴に合わせたお話しをお聞きすることができました。

村田浩一郎様、北川正治様、宮川宇一様、本当にありがとうございました。

(学芸員A)

2月20日講演会「明治の歌舞伎と散切物の風俗」

いよいよ来週に迫りました講演会のご案内です。

逸翁美術館2016早春展
「歌舞伎絵看板展 -文明開化の音がする-」
の関連イベントとして2月20日(土)2時より、

「明治の歌舞伎と散切物の風俗」

と題した講演会を開催します。

講師は明治大学の神山彰先生です。

先生は歌舞伎はもちろん近代日本演劇の専門家で、
演劇史を問い直す数々のご著書を出されています。

現在展示中の絵看板に描かれている新しい歌舞伎
(=散切物)について研究されているのはもちろん、
実際の散切物の上演にも携わっていらっしゃいます。

講演会はちょっと…と二の足を踏む方も
いらっしゃるかもしれません。でも大丈夫です!

歯切れの良い(歯に衣着せない?)トークが先生の魅力の一つです。
おもしろくてためになる、展示品が2倍も3倍も味わえる
お話が伺えるものと、私も楽しみにしている一人なのです。

ぜひ、お気軽に、お立ち寄りください!

お席は当日10時から先着順で承ります。
展覧会のチケットで、無料でお聴きいただけます。
(「阪急文化財団友の会」の方は事前予約受付中です)

(学芸員Y)

逸翁白梅茶会を終えて

今週の月曜日25日に無事に平成28年逸翁白梅茶会を終えることが出来ました。
とても寒い中、小林一三記念館までお越しいただきまして、
誠にありがとうございました。
ご参加いただいた皆さまにお楽しみ頂けていればこれ以上、嬉しいことはありません。

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あまりの寒さに厚い氷が張っていました。
今朝出勤しながら、月曜とは明らかに違う暖かさを感じ、
(冬なのですから暖かいわけではないのですが)
「なぜ、この暖かさが月曜日じゃなかったんだろう・・」
と考えてしまうくらいの寒さでしたね。
ここ数年は比較的暖かい日が多かったので、この寒さはなかなか強敵で、
カイロで体をサンドイッチして乗り切りました。

西日本一帯が大寒波に見舞われたこともあり、
高速バスが動かずにご来館出来ない方などもいらっしゃいました。
天候に関しては自然のことですから仕方が無いこととはいえ、
せっかくお申し込み頂いていた方には残念なことになってしまいました。
次回またご参加いただければ幸いです。

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あの寒い中でも梅の花がほころびはじめていました。
春は確実に近くなってきていますね。

(学芸員A)

平成28年逸翁白梅茶会の申込みを開始しました

平成28年の逸翁白梅茶会の申込みが10月1日より始まっております。
この「逸翁白梅茶会」は、小林一三(逸翁)の命日である1月25日に毎年開催する追慕茶会です。
何があってもこの日に茶会を行いますので、
来年1月25日は月曜日で本来ですと休館日ですが特別に開館します!
(翌26日を休館します)

逸翁が生涯かけて集めた茶道具の中より選び出して行う茶会で、
本来ですとガラスケースの中でご覧いただくものを身近でご覧いただき、
かつご使用いただく大チャンスです。

お茶会って難しそうだし、お茶の心得なんてないし・・
そう思って悩まれていらっしゃるならば、どうぞご心配なくお申し込み下さい。

逸翁白梅茶会は気軽にお茶を楽しんでいただくことを提唱した逸翁のモットーの通り、
気軽なお気持ちで参加いただければと思います。

三千家の先生方に毎年持ち回りでご担当いただいておりますが、
来年は表千家生形朝宗庵社中にご担当いただきます。
生形先生は、逸翁の茶道の師であった生形貴一宗匠のお孫さんに当たられ、
逸翁とも非常に縁の深い先生です。

詳しい申込み要項はこちらの「逸翁白梅茶会」のページをご確認くださいませ。

皆さまのお申し込みをお待ちしております♪

(学芸員A)

小林一三が持ち帰ったガムランが蘇る!

小林一三が持ち帰ったガムランが蘇る!
  Margasari【マルガサリ】・・・Magnolia
   ~ガムラン-典雅な響きと舞い~  9月23日開催

ガムランチラシ

このところ、NHKドラマ「経世済民の男 小林一三」の話題があちらこちらで飛び出し嬉しい限りです。今日はいよいよ後編放送です!

先週5日放送の前編では、阿部サダヲさん演じる一三さんは、
とんでもないことをしでかすのに、憎めない、お茶目なキャラクター。
後編ではそのシャープな眼がキラリと光り、斬新な発想を現実のものとしていきます。
一三さんの眼力も見所の一つですね。

今日放送の後編では、先週4日に、わがマグノリアホールでマシンガントークを繰り広げてくださった ”あのミュージカルスター”井上芳雄さんの姿も登場します!
前編は語りだけでしたからね・・・。

ところで、小林一三翁の業績は、へぇ~こんなことも?!というものがどんどん出てくるのですが、日本に初めてガムランを持ち込んだことはご存知でしょうか???

そもそも、「ガムランって?」と思われる方も多いかと思います。
ガムランはインドネシアの民族音楽です。
ジャワ島やバリ島を旅行された方は、現地でご覧になったかもしれませんね。
銅鑼(ドラ)や鍵盤打楽器など様々な楽器を組み合わせて合奏されます。
小林一三は、商工大臣をしていた1940年に蘭印(インドネシア)を訪れます。
そのときに持ち帰ったのが、ジョグジャカルタの王家筋に伝わるガムラン一式です。
なんと、これがガムラン楽器の日本上陸第1号というわけです。

このガムランは、宝塚歌劇の『女八幡船(おんなばはんせん)』(1941年)という作品をはじめ、
『ジャワの踊り子』(1952年・1982年)でも使われました。
ただ、これらの劇中では小道具的な扱いで、演奏するというほどではなかったようです。

そして、月日は流れ池田文庫で保管することになったのですが、
楽器としては損傷があり、演奏することは難しい状態でした。

ガムラン保存状況

小林一三の持ち帰った博物資料とするなら手を加えない方がよい・・・。
でも、そのまま眠らせておいては日の目を見ることはなさそう・・・と考えたあげく、
傷んだ部分を修復し、楽器として蘇らせることにしました。
このガムラン一式はインドネシアへしばしのお里帰り。
立派な楽器として戻ってきた1998年に、池田文庫で御披露目のコンサートをしました。
その後は宝塚歌劇『MAHOROBA』(2007年)でも使われています。

インドネシアでの修復から御披露目コンサート、
さらにその後は今日までガムラン一式を預かっていただき、
楽器として活用していただいてる中川真先生のグループ「マルガサリ」の皆様によって、今回のコンサートが実現しました!
舞踊もあわせてご覧いただきます。

一三翁がジョグジャカルタで魅了されたガムランってどんなもの?
そんな疑問をお持ちになった方はぜひこの機会をお見逃しなく!!

今夜のドラマで商工大臣になる一三さんもしっかり見届けてくださいね。

(学芸員T)

9月6日(日)は講演会です!

9月6日(日)午後2時からは、逸翁美術館の夏季展「小林一三ワールド 逸翁の審美眼」に因んだ講演会です。

先生は、千里金蘭大学名誉教授、表千家不審菴文庫運営委員の生形貴重先生です。
テーマは「逸翁の見立て・好みをめぐって」となっています。

生形先生のお祖父様にあたられる生形貴一宗匠は、
逸翁のお茶の先生でもありました。
お祖父様の宗匠に連れられて逸翁と実際にお会いされたこともおありとのこと。

エミール・ガレ作「草花文ガラス小壷」

そんな生形先生に、今回の夏季展のテーマでもある、
逸翁の「見立て」や「好み」についてお話し頂きます。
私も今からお話しをお聞きするのが楽しみです。

実際にお祖父様からお聞きされたお話なども伺えるかもしれませんね。
この機会に是非ご聴講ください。

ちなみに、講演会の前日5日夜には、
いよいよ、NHKドラマ「経世済民の男 小林一三」が放送されますね。
ドラマを見て、講演会を聞いていただければ、
より逸翁を身近に感じて頂けるのではないでしょうか。
お楽しみに☆

(A)

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2015夏季展「小林一三ワールド 逸翁の審美眼」後期が開催中です。
詳しくはこちらからご覧ください。